|
今週のピックアップ! 1999年 11月 27日 第31号 今週の新機種情報は1機種だけ。最近ふと思ったことを書いてみた。 ◆CRハナマル!いちねんせい2(藤商事)
さて、スロットコーナーに若い年齢層のファンが増えてきたのは、いつの頃からだろう。4号機になって以来、一層その傾向に拍車がかかってきた気がするが、それはなぜか?パチンコに比べて遅れていた情報網が整備され、誰でも必勝理論を携えて台に向かうようになった事が大きな要因だと思う。 その昔、パチンコにボーダーラインや期待値といった数値的な目安が無かった(あくまで一般的に)頃、ホールの経営はかなりアバウトな感覚でも成り立っていた。釘を大きく開けた看板台をつくり、その台でいくら赤字になろうとも他の回収台に皆がバンバン突っ込んでいたからだ。役物系の期待値の算出が難しい機種も多く設置されており、それぞれが波やスランプなどで傾向を読んで打っていたり、何も考えずに打っていたりしたため、生かすも殺すも釘次第であった。 しかしデジタル系の機種が多く登場して、台についての正確な情報さえあれば、実際に台を打つ前からボーダーラインや期待収支がシミュレーション出来るようになってきた。チャッカーに入賞した瞬間に当りかハズレが確定する事は周知の事実になり、かなりきめ細やかな確率に関するデータをホール側で表示するようになった現在では、昔の様に闇雲にお金をつぎ込む人はかなり減少している。極端な話、釘など読めなくても勝つパチンコが打ててしまうのだ。若い人達はすんなりその事実を受け止める柔軟性があるので、初めて遊戯するときから正確に勝利に向かっての道を進み、じいちゃんばあちゃんも回るか回らないかを打つ基準にする時代だ。筆者などはパチンコを始めた頃いったいどれだけ貯金した事か…全くもってうらやましい。 ただ、パチンコが10年以上の年月をかけて移行してきたこのプロセスを、スロットは今大幅にすっ飛ばしてほんの2〜3年で追いつきつつある。業界最大手の位置を不動にしたアルゼ系の機種を筆頭に、CT機や大量獲得機などは、技術介入無しにはまともに遊ぶ事すら出来なくなっている。順応できる若い世代の人はその技術介入性に楽しみを見出せるから良いだろうが、そうでないシニア世代の人達は、今の現状をどう思っているだろうか?スロットコーナーの隅に追いやられた告知機能付きの機種を打っている人達を見て、筆者はふと今後の動向を考えた。 地域差はあるだろうが現在のパチンコとパチスロを比べた場合、一般的にパチスロの比率が高くなっているはずだ。それはパチンコが規制によってゲーム性が画一化され不完全燃焼を起こしている事や、ファンの求めるものとホールの経営とのバランスが崩れてきている事がある。パチスロが様々なゲーム性を提供して活性化している裏側には、ファンの枝分かれ化があり、それに伴って今のゲーム性についていけない層のパチスロ離れを引き起こしている様に見える。ただ若い層の増加によってそれが見えていないだけなのだと、筆者は思う。 最悪の場合、極端な2分化か、画一化があっても不思議ではない。メーカー側とホール側が、目先の事ばかりにとらわれず、離れて行く客層のことまで考えてほしいものだ。パチンコの後追いの形で、大ブームの後の落ち込みといった鎮静化まで真似て欲しくないところだ。色々書いてみたら自分でも分かりずらい文になってしまったと思う。理解していただけただろうか?もし、そーじゃない、こーだろう、と言った意見があったら今後の参考にさせていただくので、ぜひ寄せて欲しい。
|
![]() |
株式会社ピーワールド インターネット事業部 お問い合せは:
こちら Copyright© 2006 P-WORLD Corporation. All rights reserved. |