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今週のピックアップ! 1999年6月25日 第9号 今週は山佐の新台、シーマスターXとビーバーXの紹介。 ■シーマスターX
基本的にはAタイプ。レギュラーの確率を押さえたビッグ主体の構成になっている。また、山佐の機種としては珍しく最初から技術介入を考慮されており、リプレイハズシや通常時の小役狙いに効果があるようだ。 通常の3リールに加え、「テトラリール」と命名された4つ目のリールが、ゲーム性を大きくアップしている。このテトラリールには、ストップボタンがついていない。絵柄を揃える、という通常のリールとは用途が異なり、予告アクションをリールで表現している。そのため、レバーをたたいてゲームをスタートさせた時に、勝手に回りだし、3つのストップボタンに連動して勝手に停止する様になっている。
テトラの絵柄は大きく分けて3つあり、それぞれ小役キャラ、チャンスキャラ、ボーナスキャラとなっている。このうちチャンスキャラは、名前のとおり子役なのか、ボーナスなのか確定していない。ちなみに写真の777はビッグ確定。 また、テトラリールはアクションも派手な物が多い。メインリールでは無いので様々な制約にとらわれることなく、パチンコのリーチアクションさながらの動きをする。一旦停止してからの2段階動作どころか、3段4段に動きまわり、逆回転までしてしまう。メーカーの発表では約40種類のアクションがあり、出現率がかなり低く押さえられたプレミアムアクションまであるようなので全部を見きるまでにはかなりのプレイが必要になりそうだ。 山佐の機種らしく、リーチ目も豊富に用意されている。1リール2リール確定はもとより、いわゆる山佐型と言われる形を基本に、テトラリールを絡めた小役ハズレ型など、今までのメインリールだけでは表現できなかったものを可能にしている。 発表会でも賛否両論あり、4リールに期待していた人にとってはやや物足りなく感じられたようだ。実際テトラリールはメインリールとは全く別モノなので、4リールであって4リールではない。しかし業界の先駆けとして新しい表現方法を取り入れた例として、フラッシュ告知のサンダーVと比べるのはいささか大げさだろうか。筆者としては、何はともあれ今までとは全く違う新しい4つ目のリールを搭載した、山佐の創造性を素直に評価したい。 ■ビーバーX 同時発表としてもう1機種登場した。簡単大量獲得を売りにしたビーバーXだ。
まず通常時のゲーム性として、BIGWAVEや花月、ピカ五郎などに採用されていたボーナスチェック機能を更に進化させた「ビーバーチェック」。0枚小役のビーバーが揃うとリール上部のLEDが動きだし、全部点灯でボーナス成立。同時に右側に大きく配置されたビーバー型のWINランプと上部の告知ランプが点灯する。LEDの動きは4パターン用意され、音楽に合わせてリズミカルに動く様に改良された。 また、もうひとつ、というかメイン機能である「スーパーイージーマックス」。花月のイージーマックスをより簡単にし、より平等に多くのコインを獲得出きるようになった。秘密は右リールに配置された3連の色付きベル。背景色を付け加えたことによって、花月の「坊主&桜」よりも格段に見やすくなった。その上その3コマ後ろにももう一つ配置されて、フォローもぬかりない。これによってシングルテンパイで10コマ、ダブルテンパイでは12コマもの余裕ができ、右リールのほぼ半分をカバーすることになる。大量獲得機としてのバランスを失うことなく、目押しの苦手な人へのアシストとしてはこれは限界に近いのではないだろうか。 また、ビッグ終了時にペイアウト表示部で、獲得枚数を10枚単位で表示する。ほとんどのプレイヤーがいかに多くののコインを獲得するかという点に重点をおいている大量獲得機の場合、この機能は必要不可欠と言える。(もっとも現在ではカウンターを装備しているホールが増えている。もっと早く搭載すべきだった) すべての人に平等に楽しんでもらう、という山佐のコンセプトと、格差の出来やすい大量獲得機。この相反する二つの要素を、絶妙なバランスで、双方のメリットを削ることなく組み合わせて出来あがったのがこの「ビーバーX」だと言える。 前作花月ではまだ不充分だった前記の点をほぼ完成させている点で、入門用機種としてはかなり高い評価を得てもいいのではないだろうか。しかし逆にいえば、すでにある程度のレベルで目押しの出来る人にとってはやや物足りなく感じるかもしれない。
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