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今週のピックアップ! 1999年6月 4日 第6号 新機種の紹介は奥村から登場のCRフルーツワールドX。
デジタルアクションは最近の傾向にもれず、非常に多様な、凝った作りとなっている。もちろん予告あり、発展リーチあり、再抽選もありで長時間打っても飽きがこないように工夫されている。とても言葉では表記しきれないので、メーカー発表のリーチの流れ図をこちらに載せておく。 性能面として確変率は99年基準フルスペックの1/2、リミッターはちょっと低めの20回設定だが、現実的に考えればこれで十分だろう。ちなみにリミッター到達は初当たり524288回に1回。その他で目を引くのが99年基準としては低い1/351という大当たり確率だ。最近登場した99年基準機のほぼすべてが1/310前後の高確率なのに対し、旧基準機並みの確率なのだが、これは訳がある。スタートチャッカーの賞球が6となっているので、これにより玉持ちがよくなり、遊びやすい機種となっているのだ。と、好意的な見方をすればそうなのだが、本当だろうか?ここに「玉持ち」に関する一般的な誤解がある。 パチンコ歴が3年以上ある方なら、今は新機種が出なくなってきている「権利物」を打った事があるはずだ。御存知の通り、一般的な権利物はスルーチャッカーを使用しており、賞球はゼロである。当然玉持ちは非常に悪い。しかし新装開店などホールが出す気になっている時はデジパチよりも権利物のほうがよく出るし、パチプロと呼ばれる人達の多くはデジパチよりも権利物を好んで打ってきた。なぜだろう? ここに同じスペックを持った2機種があるとしよう。大当たり確率、出玉はすべて同じで、違いはスタートの賞球のみだ。一方はスルーチャッカー、もう一方はスタートに5個の賞球があるとする。両方とも千円当たりデジタルが30回ほどまわる調整となっている。さてあなたならどちらを打つ? 正解:ボーダーラインを上回っているならスルー、下回っているなら(打ちたく無いが)賞球ありとなる。 千円で30回デジタルが回るという事は、スルーチャッカーで賞球無しの場合、単純に30/250(千円の玉数)でスルーに玉が通る事になる。しかし賞球ありの場合、30/(250+5X30)で、30/400の割合でスタートに入る事になる。要するに、回転率が同じ場合、賞球が多いほどスタートに飛び込む率が低くなり、結果として同じだけ回転させるのに時間が多くかかるという事だ。ボーダーラインを超えている場合(出玉率100%以上)、理論的には打てば打つほど玉が増えて行く計算になる。そして効率を追及すると、賞球は無い方がいいという結論になるのだ。 が、もちろん一概にそうだとはいいきれない部分も多々ある。営業形態やホールのやる気次第で、その時に応じて機種を選ぶ必要があるのだ。 ★★先週の追記★★ ダイドーのふぃーばーちゃん松には、兄弟機がある事が判明した。画面の流れなどは皆同じだが、性能面においてかなり違いがあるので、ホールで見かけた際は注意しよう。
改めて比べてみると非常に細かい点まで差別化を図っているが、はっきり言ってココまで設定する必要があるのか疑問だ。特に出玉はかなり違うので、当たってみたら少なかった、などという事がないように気をつけよう。
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