2000年 8月 23日　第４7号

【新台情報】

毎年恒例となっている車中での過熱事件とは色合いが違いますが、先日またもやホールでの幼児死亡事件が起きています。詳細はこちらをどうぞ。

まずは亡くなったお子さんに心よりご冥福をお祈りいたします。

この事件の後報道された記事には、ホールにおける託児所の存在について述べられているものがあった。それらによると、十八歳未満が入れない場所に、子ども用の空間を設けるのは法の精神に反する（既知）ので、禁煙室や休憩室といった名目でスペースを確保しているホールがあると（It's new）のこと。賛否両論はあるものの、筆者としては非常に強く賛同したい。子供連れで遊びにくる親は、託児施設がある無しに関わらず足を運んでくるのだから、あったほうがいいんじゃないかなと思う。いやあった方がいい、絶対に標準装備であるべきだ。

しかし今一つホール側が積極的に取り組まない理由の一つとして、事故が会った際の責任の所在があいまいなことが挙げられる。事故に遭ってしまった子供がかわいそうなのは人として当然の感情だが、責任となると話は別。さぁ悪者はいったい誰なんだ？親？ホール？

もちろんそこは託児所ではないのだから、保母さんも先生もいない。何か事故が起こればそれは全てホールに子供を連れてきた親の責任であり、ホールに管理責任を問うのはお門違いだ。筆者自身は現在非常に深くホールに関係している身なので（ホール側とすれば）ホールで事故が起きれば何らかの責任を負わねばならないと考えるが、自分も人の親として立場を考えればまったく逆。ホールに遊びに出かける際に子供を連れて行くのならば、何かあってもやむなしの覚悟を持って出かけていただきたい。

ほとんどの場合、子供を連れて行っても少々周りにうるさがられるだけで、何事も無く帰宅できる。しかしそれは単に運がよかっただけ。普段の生活環境より危険な可能性のある所へは行かないにこしたことは無いだろうし、冷静に考えれば賭博まがいの事をしているところへ子供を連れて行っていい影響は無いだろう。

筆者は二人の子供を持つ親として、当然ホールに連れて行ったことも１度や２度じゃぁありませんよ。しかしそんな時期も過ぎてみれば猛烈に後悔、連れてかなきゃよかったと反省したもんです。自分自身が反面教師なこの話題ではあまり突っ込んだコラムを書きたくは無いのですが、もしこれを読んだ親御さんの中で一人でも考え直してくれる人がいればなぁと思った次第です。

８月２２日(火)､全国的にＳＡＮＫＹＯのショールームにてＣＲスーパーコンビのお披露目がありました。筆者にとっても気になる１台なだけに、早速実機を観察してきましたので、まずはご報告を。

基本スペックはこちら

ショールームに着いたのは若干人も少なくなってきた午後３時ごろ。ＣＲスーパーコンビ(以後コンビ)は３台設置してあります。当然の如くその３台には人が座っており、それを取り巻くように１０人ほどの人垣ができています。遠目に見るとクルーンが当然中央にありますが、イメージしていたものとチョト違います。写真ではわかりづらいですがクルーンの三つ穴のうち、中央の穴に入ればヘソに入る仕組み…と思いきや、どうやら少し違うようです。もちろん中央穴に入ればヘソに誘導されるのですが、そこはヘソの調整次第のようです。逆にいえばクルーンを通過しなくても横からの入賞が可能なゲージ構成となっているわけです。ほとんどのホールで横からの入賞はブロックされるでしょうが、へそ曲がりなホールではフツーのデジパチと同じようにも使える様子。

クルーンも初代コンビやミサイルのような白クルーンから、サンダースケルトンを思い出すような透明なものに変わっています。しばらく見ているうちにどうやら材質や形状の違いからか、中での玉の動きが違うことも判明。メーカーの営業マンに聞いてみたところ、●３穴クルーンだが中央入賞率は1/2程度●直に飛び込むことはほとんど無く必ず回る…んだそうです。コンビといえばそのゲーム性はクルーンでの玉の動きのみに収束されていたわけで、これはちょっと違うんじゃないかなぁ。

そしてデジタルアクション、はっきりいって淡白過ぎ。カタログには４種類のリーチアクションが記載されていましたが、そのうち２種類はどうやら１００％アクションのようで、確認できたのはノーマルとスーパー１種類のみ。いくら７セグ２桁デジタルとはいえ、同じデジタルのサンダースケルトンはかなり多彩なアクションを搭載していただけに非常に残念。不思議なことにクルーンのみならば何のアクションもいらないのに、デジタルがつくことによって単純な動きでは満足できなくなってしまうもんですな。

正直な話、この機種の場合クルーンは巨大なワープルートです。一発台のような一球入魂の緊張感は望むべくもありません。しかしＣＲデジパチという限られた制約の中で当時のスペックを模倣しようとする姿勢は評価◎。液晶画面のキャラクターだけが違う十把ひとからげな他の機種に比べれば玉の動きに変化をつけるこの機種は希少だといえるでしょう。ついでに言えば大当たり中のＢＧＭは必聴。わざと音数を少なくしたとしか思えないアナログチックなカッコーのメロディーは初代コンビの時代にタイムスリップすること間違いなし。ショールームでも帰ろうとしていた人の足が止まっていたくらい（笑）。それにしてもアノ強気な営業は何とかならないもんでしょうか＞ＳＡＮＫＹＯさん

一口新作情報

この後２５日には平和から登場のスロット、２８日には豊丸よりＣＲドッカーシリーズ、３０日にはオリンピアからビート・ザ・ドラゴンの発表展示会が予定。特にビート・ザ・ドラゴンはリール上部のドット表示とリール右に４ＴＨリールを搭載し、期待度高し。

ＣＲ笑ゥせえるすまんシリーズが奥村のＨＰに登場。

出るんじゃないかといわれていた大花火沖縄仕様（３０φ）が登場。これによってサンダーＶは延期。

先週予告しておいたビッグボーダーのデータ分析ですが、反響が少なかったこととレポートすべき記事が入ったことにより、延期とさせていただきます。少数ながら分析を待っていた方には大変申し訳ありませんでした。