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2000年 4月 2日 第41号 【スロット業界&ホール選び】
いよいよ4月に突入し、ゴールデンウェークも目前に迫ってきました。幕張産業フェアで出展されていた機種の設置もぼちぼち始まっています。パチンコはなんと言ってもデンデンデン、しむけんあたりが、スロットはやはりグランシエル、アラベスクといったところが順当にシェアを伸ばしているようです。大東音響のリズムボーイズ&キングガルフが例の件で撤去対象機種となり、都道府県によって差はあるものの、今月いっぱいでさようならのところが多いようです。当然、そのスペースは新しい販売シェアとなって他のメーカーを潤してくれるわけなので、アルゼからは急遽参考出品していたマリーンバトルとNJ、そしてもう1機種タロットマスター(A-700、フラグ持ち越し有り)が話題の上っています。しかも一説によれば、このおいしい時期に他メーカーが余分に販売できないよう、ある部品(ごく小さなもの)を買い占めたとか・・・ロッキーなど予定していた台数が出荷できていないようです。利権のあるところにいろいろな思惑が蠢くのは世の常で、この業界ももちろん例外ではありません。ポッカリ出来た新しいパイの分割が済むまで、スロットはちょっとゴタゴタするかもしれませんねぇ。
ということで今回もスロットについてですが、まずは前回の補足から。
<-------- ・・・・・・ある朝A君が近所のホールでスロットコーナーに行き、何気に座ったアレックス君にとりあえず3枚投入。と、なんといきなりファンファーレが鳴り響き、BIGに突入してしまいました。ハズシも順調にこなし、25G目に最後のジャックインを果たしたので獲得枚数は420枚です。A君とっても御満足の様子ですが、さてこのBIGが終わった時点での機械割はいったいいくつになるでしょう? 超簡単ですね、投入が3枚、獲得420枚なので420/3=140=14000%になります。なりますか?なりませんか?なりませんね?ハイなりません。一般的(業界内で)にBIG中の投入枚数もカウントするのが普通ですので、この場合3+3*25+8*3で102枚になり、機械割は約412%となります。そう、BIG中の投入枚数をカウントするかしないかで機械割は大きく変わってしまうのです。・・・・・・ ----------->
単純に420/102で算出すると上記の数値になりますが、正確には(420+102)/102であり、約512%が正解です。何人かの方からご指摘を頂きましたが、そのとおりです。当然ですね、寝ぼけていたようです。
これについては次回グランシェルの実践データ分析する予定なので、そのときまで持ち越し。メーカー発表値とどれくらい変わるものなのか?興味のある方は試算してみよう。
最近(ここ1年くらい)で、パチスロのゲーム性が多種多様になってきているのは前にも書いたとおり。今現在出まわる機種を大まかに分類しただけでも A,B,ACT,BCT,A-500,600,700,7&8ラインとあり、それを更に細かくすると告知方法やCT中の消化手順、BIG中の手順など、ほぼ各機種ごとに遊技方法が違うといっても過言ではない。みんなついて来れる?若い世代でインターネット環境を持っている人、攻略雑誌などを有効活用している人は大丈夫だろうが、やはりそうでない人もまだまだかなりの割合にのぼるはず。新機種に小冊子がついてくるようになり、メーカー側でファンがとっつきやすいように努力をしている面は見えてきているのだが、ホールはどうだろう。
先日、普段あまり利用しない地域のホールをのぞいてみたところ、どうやら地域的にのんびりしているようで、リーチ目主体の機種にリーチ目表が無い、フラッシュ主体の機種に説明が無い、とにかく筐体にデフォルトで書いてあること以外一切説明無しのホールが多く、あまりにもファンの要望とかけ離れているのを痛感した。BIGがかかったら順押し適当打ちでランプが消えるまで消化すればよかった一昔前のAタイプで営業していた頃の感覚だ。
パチンコだって電役や権利物は難しいと敬遠していた人が多く見かけられた(今は新機種が出ないからさほどでもないが)のに、それ以上の手順を要するスロットでどうぞやりたければやって下さい的な営業方針はどうだろう。皆初めてスロットした時のことを覚えてる?わたしが高校生の頃(オイオイ)パチンコといえば100円単位が主流だったのに、メダルを1000円まとめて借りるのに非常に抵抗があったことをよく覚えている。時代は流れてカードを何千円か買ってからプレイするようになり、そういう意味でのギャップは少なくなったものの、敷居は低ければ低いほど良い。
これだけ多種多様なゲーム性が氾濫しているのだから、お客一人一人が全て把握するなんてのは無理な話。そこをカバーするのがホール側でありスタッフであるはず。魚屋が魚のプロであるようにパチンコ屋はパチンコのプロであるべきだ。それなのに自店に設置してある機種について、まともな知識も持ち合わせていないようでは失格だろう。
その点チェーンで何店舗か経営しているグループだと広報部や企画部があったりで充実している場合が多いが、昔ながらの経営だと新しい感覚になかなか転換できないようだ。「ウチは常連で持ってるからいいんだ」というホールは所詮個人商店まで。初めて入ってきたお客にも同じサービス、同じチャンスを提供できてこそ、アミューズメントサービス業でしょう?もちろん、ほとんどのホールはお客様を呼び込むための努力をしているはずだが、空回りしているところも多い。一部のプロを除いて基本的に代金を払って楽しい時間を過ごし、その上投資金額を上回って回収できるのがパチンコの楽しみ方のはず。それなのに遊技方法がわからなかったり、オイオイ初心者かよ的な雰囲気が漂っていたりでは、新規客が増えっこないのは物の道理。
優良店とは決して出玉だけではない。もちろんボッタクリでは論外だが、同じ出玉だったら気持ちよく遊べるところのほうがいい。そして気持ちよく遊べるところは、それなりの営業努力をしているところだから、その姿勢が大事なのだ。具体的にはスタッフの応対から始まって、トラブル時の対処、長時間打つなら食事に関して、いすの座り心地など判断すべきところはたくさんあるから、初めてのホールに入ったら慌てずに辺りを見回してみよう。
ゴールデンウィークの大型連休に、休みに入ってから行き当たりばったりで遊びに行くのでは少々心もとない。今のうちから当たりをつけておいて、休日を充実したものにして欲しい。もちろんそのためにP-WORLDを最大限活用しましょう。i-modeが使える環境にある人は出先でも参照出来るしね。