今週のピックアップ!
2000年 4月 21日 第42号 【攻略ネタ!?と、新台情報】
いやぁ、とうとう発表されました、ネット2機種の攻略法。ちょっと前からうわさが先行し、わたしも色々試してみたのですが、正確な手順はわからずじまい。某セブンダラーズ設置ホールに協力を仰ぎ、一晩かかって計30回ほどのBIGを引いてみたのですが、うーん、かなりいい感じだったんすよ。その時試したのはボーナス成立後の2枚掛け。結局最後に止める右リールがすべてビタで止まったために、目押しさえ正確ならスーパーBIG獲得率はほぼ100%。逆に1コマ手前で押してしまった場合は全てノーマルになった事もあり、この手順でバッチリだと思っていたのですが・・・(セブンダラーズ)後日他ホールの乾杯にて試してみたところこちらは散々。たとえ右リールの乾杯絵柄をビタで狙ったとしても1コマ滑ってしまうのがほとんどで、最終的には普通打ちと同程度のスーパー突入率で終了。当初はBIG成立後にチェリーフラグを引いたときに云々といった情報が錯綜していたため、こちらも試してみたのですが、とにかくチェリーの確率が悪すぎ、これじゃぁフュージョンじゃねぇかということでこちらも断念。まさかリプレイフラグ成立時にBIGが揃うとは夢にも思いませんでしたよ。ホール側とすれば変則打ち禁止等で規制をかけるところと技術介入の要素として逆に煽るところで2分されるだろう。もともと渋めの機種だったので少々割が上がったところでいいじゃないか。。。と言いたいところだが、それはホールのやり方次第。目押しに自信のある方は今のうちにどうぞ。
気を取り直して新台速報から。
CRハクション大魔王(サミー)
こちらのメーカーはまたもやタイアップ物。呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ン、の例のやつ。スペック的には現在のフルスペック機とほぼ同様の1/318.5、確変率1/2、15ラウンド。ゴールデンウィーク明け5月第3週頃から導入予定。今月の20日より全国のショールームにて展示が始まっており、ホール関係の方ではもう実機を見た人も多いはず。筆者もついさっき伺ってもらってきましたパンフレット。ついでにプロモビデオも見せてもらってきたが、かなりいい出来。キャラクターの声もオリジナル音声を使用、動きもまずまずの出来栄えで、まず間違いなく人気が出るであろうと思われる。リーチアクションは全てノーマルリーチから発展し、一旦停止後に動き出せばスーパーリーチに。通常1ライン構成なのだがキャラクター登場で2ライン3ラインに増えるケースと、1ラインのままでキャラクターアクションを起こすケースに分類される。ただ、ゲージ構成的にはヘソまでの道のりが遠いこととガンダム同様大きめのステージがあるので、回りムラは激しいだろう。ヘソ釘はもちろんのこと、道釘も要チェックだ。
そしてグランシェルデータ分析。今回は設定3に絞り、6台分を用意。等価交換以外のホールではこの辺がベース設定になると思われる。ちなみにメーカー発表の確率はBIG1/277.7、REG1/606.8。
データ上、BIG確率が下回り、REG確率が大幅上回った結果、機械割的には若干下回っている。気種別性格分析的なものは他に任せるとして、ここではこのデータの偏りについて少し触れておこう。総回転数で3万(リプ抜き)なので、軽くBIG100回以上のデータなのだが、BIG、REG共に10%以上の偏りが見られている。確率どおりにBIGが引けていれば(31366/6.3*7.3)/278=約130になり、期待値的には−12回分になっている。この数字を多いと見るか少ないと見るかは人それぞれだろうが、わたしはこれだけずれるとちょっとやりきれない気持ちになる。もちろん、プラス方向にずれてくれる分には一向に申し分ないのだが、確率の神様は気まぐれなので当然このケースのようなことも多々ある。平均獲得枚数を等価交換で割れば約7600円、12回分だから9万円以上の誤差となる(もちろんこれは概算なのでREGのことは一切考慮していないが)。ほぼフル稼働6日間分のデータでこれだけずれる。
プロまたはセミプロとして打っている人のほとんどが”確率は収束する”事を前提にして打っているはず。これは至極当然のことで、今の算数ゲーム的なパチンコパチスロ必勝法の基礎だ。しかし、ある程度長い期間にわたって収支と試行回数をデータとして収集し、それを振り返ってみたときに新たに気づくことも多い。その一つとして”確率は収束する”が、”収支は収束しない”のだ。確率が収束するということは試行回数を増やした結果、単位数が上がっていくために末端の単位においては誤差が小さくなっていくということだ。しかし収支に関しては違う。あくまで末端の単位まで金額としてはじき出すから、たとえ1万円の単位が末端にまで下がったとしても実生活とのギャップで誤差として受けとめられるかどうか?比率的に1億円の中の1万円と1万円の中の1円が同じだと理解できてもそれはあくまで机上の空論でしかないから。他にいくら大金を持っていようとも1万円は1万円であり、それ以下にはならない。
上記ケースのようにマイナス方向にずれていくケースは決して珍しくない。それが際限なく続くことはまずありえないだろうが、極まれな不運が続いてマイナス方向にずれてしまった結果は、同じく極まれな幸運が続いてプラス方向に補正されない限りずれたままだ。現在パチンコパチスロで飯を食っている人、これからこの道で食っていこうとしている人はこのギャップをよく考えておくことだ。筆者の場合このギャップに耐え切れていない。実際精神的にもかなり落ち込む時期があったし、後から意図的に確率どうりでなかったことが判明したケースもあったし(笑)。