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今週のピックアップ! 2000年 1月 16日 第36号 幕張のフェアどころか、早くもゴールデンウィークを眼中に据えた開発が各メーカーでは既に行われている事と思う。前回お伝えした機種も含めて、どうやら今年はタイアップ全盛期といえそうだ。筆者がパチンコを始めた頃はタイアップなんて皆無で、だい〜ぶ似てるけど違うとか、どう聞いてみてもあの曲だけど違うらしいとか、そんなんばっかで著作権てヤツとおよそ無縁の業界だっただけに、時代の移り変わりを切に感じるものがある。ということで、各社から出る予定のタイアップ物はこれだけある。(未確認なのでメーカー名は無し)
一昔前ならタイアップといえば有名人や映画などが多かったものだが、今は圧倒的にアニメが多い。それも今現在放映中のものでなく、10年以上前にヒットしたものがほとんどを占めている。その理由の一つには年代層の移り変わりがあるだろう。子供の頃アニメを見て育った世代が大人になり、パチンコファンとなっている(筆者もその一人)。オリジナルキャラクターよりは見覚えのあるキャラクターの方が違和感無く溶け込んでいけるから(出来がよければ)。もう一つの理由としては、グラフィックのレベルが上がっている事も挙げられる。液晶機が出始めた頃は何枚かの拙い絵を順番に表示するだけだったが、いまや動画は当たり前。リーチなり大当たり中なりの画面表示が凝っていることは、ヒットさせるための最低条件といえるだろう。そして動画をするには実写よりもアニメチックな方が動かしやすいわけだ。元のイメージを損なうことなく、楽しめる機種を各メーカーさんが出してくれる事を願う。 今回は勝率を上げるために換金率について考えてみよう。あなたが普段打っているホールの換金率はいくら?2.5円?3円?6枚?8枚?あ、ファンの勝率を上げるためなので、こっから先はホール関係者は読み飛ばしてください(笑)。 筆者の知っている限りだとパチンコなら等価(4円)〜2円、スロットなら8枚〜等価(5枚)くらい。全国のほとんどがこの範囲内で営業している事と思う。パチンコで4000個両替した時に、等価なら16000円、2円なら8000円になり、その差2倍。これだけ見れば誰だって等価のほうがいいと思うはずだが、そのほとんどの人がそんな訳ないということもわかっているはずだ。 ホールを運営していく上では様々な経費がかかる。人件費然り、パチンコ台然り。それらの経費はどこから捻出されているのか?はい正解、皆さんの財布からだよね。コレが大前提。ホールはボランティアや慈善事業ではないので、必ず利益を上げるように経営しているのは当たり前。だから等価だろうが2.5円だろうが必ず利益が出るように調整している。具体的に前記の換金を例にあげていえば4000個の玉を出すのに等価なら16000円以上、2円なら8000円以上お客が使っているわけだ。ホール全体を均してこの通りになって初めて利益が上がる。という事は、もっと具体的には1回の大当たりを得るのに等価と2円では使う金額が2倍違うという事で、同じ金額で回る回転数が2倍違う(*)という事だ。 「割数(わりすう)」という言葉を聞いた事がある人はいるだろうか?ファンにとってはあまりなじみが無い事だろうが、ホールを営業する上で切っても切れない不思議な数字、それが割数。それには「営業割数」と「機械割数」2種類あり、それぞれ意味合いが違う。営業割数は文字通りホールの利益率をさすもので、お客が流した(交換した)玉数/お客が借りた玉数で表され、等価交換なら損益分岐点はもちろん10割になり、2.5円換金なら16割になる。一方機械割数は営業内容に関係なく、純粋に機械が払い出した玉数/飲み込んだ玉数で表される。こちらは%で表記される事が多く、当然100%が分岐点になる。スロットの雑誌等でも良く載っている「設定○の〜」等の数字だ。 この2つは似て非なるもので、機械割120%だから営業割12割かというと、そういうわけではない。ホールが機械割120%に調整したとしても内容によって営業割は全然変わってしまう。店毎日毎によって、1回交換に近づくほど営業割は下がり、持ち玉で粘るほど上がっていく。つまりどういうことかというと、機械割(性能)はホール側で調整できるが、営業結果(収支)はお客側の立ち回りで変化するという事だ。ホール側はあくまで全体を通して利益をあげればいいわけだから、お客全員の平均値を元にして(意識的かどうかはホールによるが、結果として)設定している。ツイてるツイてないは短期的な結果であって、長いスパンで考えれば勝率を左右するのはこの1点だけになる(同じアベレージの台を打った場合)。特に全ての台に同じアベレージの調整を施すホールが増えている昨今、ココのところがわかっているかいないかでかなり違ってくるはずだ。とはいえ、本当にわかっていない人はこんなコラム読んじゃいないんだろうなぁ…趣味で打つなら料金払って遊ぶのが当然としても、出来るだけ上手に遊べば長く遊べるのに。 と、ココまでは低換金利のホールでの話で、等価に近づくほど話は違ってくる。もっとも極端な等価交換の場合、ホールが経常的に利益をあげるには機械割100%以下の台を多数作っておく必要がある。機械割100%以下といえば現金持ち玉を問わず、打てば打つほど減っていくという事だ。たまには大レンチャンして$箱を積むこともあるだろうが、そんなのあくまで全体の波の中のほんの1部分だけ。一発逆転を夢見る人はそれでいいかもしれないが、趣味として楽しみたい人は避けるべきだ。パチンコの機械割100%以下といったら、千円で回せるのは10回前半、出玉の削り、確変中の玉減り最悪といったおよそ楽しめる範囲を越えていると筆者は思う。ただスロットだと100%以下の台もそれほど珍しくないけれど、パチンコとはあくまでゲーム性が違う。スロットは設定を下げても千円で回せるゲーム数はほぼ同じで確率を下げる事によって調整しているからこそ遊べるのだ。設定ナシのパチンコ台がほとんどの現在、釘しか調整しようがないからこそ、極悪な調整があったりするわけだが、はっきり言って100円で1回回って楽しい?筆者は全然楽しくない。 という事で結論としては、「長く遊ぶなら低換金率のホールで持ち玉で粘り、短時間一発勝負なら高換金率のマグレを狙う」ってとこかな。あれっ、なんか至極ありきたりの結論だけど、ちゃんと理解してもらえばどっちが勝率が高いかは言わずもがなだよね。釘が読めなくたって、データ表示がなくたって、多少なりとも勝率を上げることは出来るんだという事をわかって欲しい。 (*)補足:低換金率のホールでも実際には等価のホールの2倍回る調整というのはほとんどない。それは持ち玉比率によるものだ。2.5円以下の換金率で1回交換営業をしているホールはほとんどないはず。したがって現金(カード)投資時と持ち玉遊戯時では、消費金額に格差が生じる事になる。2.5円交換なら持ち玉遊戯時は純粋に等価交換と同じ(現金投資ではないため換金ギャップが無いのと同じ)になるので、その差1.6倍(4円or2.5円)もある。ホールはもちろんその事を前提に調整しているので、等価と低換金1回交換との中間で営業する事になる。パチプロと呼ばれる人達や一般客でも勝ち組みの人と負け越している人の差は、このホールが設定している調整(持ち球遊戯:現金投資遊戯の比率)より上か下かということだ。 パチンコを始めたばかりの人は皆一様に持ち玉が減る事を嫌う。当たった直後に換金すれば○○円あったはずなのに、飲まれて0円になってしまうことを経験するとその事が大きく印象付けられてしまうらしい。しかし実際勝ち負けにこだわるならばその逆だ。低換金率のホールではよっっっっっぽど悪質なホールで無い限り、等価交換のボーダーライン以下の調整にはお目にかかれないから、一旦当たったらどこまで持ち玉遊戯するかが勝敗の鍵になるので、長ければ長いほうがいい。飲まれるまではもちろん、出たら時間の許す限り、貯玉再プレイ手数料ナシだったら全て貯玉全て再プレイすれば実質2.5円等価交換で打つことと同じになるし(換金!?しなきゃ意味無いけど(笑)。飲まれて得したと思えるようになれば勝率もおのずと上がっていくはずだ。 さぁ、一体何人の人が最後まで読んでくれた事でしょう(笑)。字ばっかりだしぃ、ナンカ聞いた事ない話だしぃ、つまんなーい。って人は結構です。今までどおり本能のおもむくまま遊んでください。ただ、パチンコで稼ぐというほどでなくても上手に遊びたい人は、換金率マジックを頭に置いて遊んでください。 来週は早くも設置の始まっている新登場CRジャングルパークXLTDのデータ分析の予定。ホントに理論値通りレンチャンしてくれるのか?確変がサクっと終了したらさびしくないか?等考えてみたい(笑)。あ、個人的にかなりヒイキ目に見ている山佐のカンフーレディについても出来たら分析する予定。
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