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【160】

回顧録補足その12

ART好きII (2011年07月06日 00時34分)
いきなりスタートさせて貰います♪

前回は牧村家で皆が手に武器を取った所で終わっていますが、原作ではこの後明の救出劇と牧村家の惨劇が交互に描かれています。

ここで少し構成を変えて「牧村家の惨劇」と「明の救出劇」に分けてみます。


・「牧村家の惨劇」篇
暴徒が次々押し寄せる中、政は2階からショットガンで応戦、美樹は1階玄関前で包丁と急ごしらえの火炎ビンで待ち構えてます。
一方暴徒達が手にしている武器は・・
松明・つるはし・シャベル・包丁・日本刀(?)・・
これがちょっと可笑しいですね(^^)
なんで一般人がポン刀を持ってるんだ?!
しかも沢山いるんですよこれを持ってる暴徒が!!

ま、それは兎も角 政はショットガンで次々と迫り来る暴徒たちを倒していきます。
しかし多勢に無勢、銃弾を逃れた連中が一人また一人と家の中に侵入してきます。
美樹は玄関を突き破り侵入してきた暴徒に火炎ビンを投げつけ叫びます
「私は悪魔よ!!なめるな!!」
このとんでもない状況を乗り切るには自分は悪魔だと思わなくては、いや悪魔にでもならないと頭がおかしくなってしまう・・
そんな美樹の気持ちが痛切に伝わるセリフです。
でもたった2人(タレちゃんは火炎ビンの準備をした後2階に隠れるているので)では普通に考えても無茶な話

やがて政は侵入してきた賊への銃撃から肉弾戦へと雪崩れ込んでいきます。
このあたりの描写はここで文章にするのは難しいです。
しかし当時の少年誌でこれだけの暴力シーンが良く描けたなと思いますね。
頭が○っとぶ、腕がち○れる、内○が飛び出る
ほとんど青年誌のレベルです(^^;)

血で血を洗うとは真にこの事。デビルマンvsデーモン軍団の戦いも熾烈を極めますが、人と人とのエゴ丸出しでの争いはもっと醜悪です。

相変わらず壊された玄関前で身構える美樹。
しかし誰も襲ってきません。
その時、音もなくゆっくりと開く背後のドア。そこには正常な目つきではない男がナ○フを振りかざし美樹に近付きます。
床の軋む音に思わず振り向く美樹!!
同時に振り下ろされるナ○フ!!

驚くべき事に永井先生はここでスローモーションでの描写を試みているんです。これは是非原作を見てもらわないと(^^)

慌てて身を捻る美樹。その背中をナ○フが切り○きます。
この場面何度読み返しても凄いの一言です。残酷なシーンはかなり見慣れてるつもりですが、痛みが伝わるんですよね・・イテテテ

「ひひひ 魔女め!! 息の根を○めてやるぞ!!」

この痛みで一気に現実に引き戻される美樹
「ち・・違う・・魔女じゃ・・魔女じゃない・・」

そして一気に取り囲む暴徒達
「魔女め!!魔女め!!悪魔の化身め!!」
「はいでやるぞ!!人間のか○を!!」
「引きずり出してやる!!悪魔の本性を!!本体を!!」

すっかり怯えて弱々しく明を呼ぶ美樹

「やめろ!!人間のふりをするのは!!」
「誤魔化されんぞ!!」
「怯えたまねをするな!!魔女め!!」

そこへドアが開き登場する政。あわてて助けを求める美樹でしたが・・・
そこに居たのは暴徒に串○しされ、目を見開いたままの変わり果てた政の姿でした。

声にならない声を出し思わず階段に逃げる美樹。
そこへ2階から落ちてくるタレちゃん。
しかし・・その首から上は・・・
ふぎーっ!!もっ!!もう書けません!!(^^;)

かくしてひとりぽっちになった美樹の運命は・・



「明の救出劇」篇に続く

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回顧録補足その13  評価

ART好きII (2011年07月07日 17時10分)

前回タレちゃんの最後を書きかけて止めてしまいました。
あまりに凄惨な場面なので躊躇したのですが、あえてチャレンジ!!

怯える美樹が見上げる階段。そこへゆっくりと降りてくるひとりの男。その手には恐怖と驚きに引きつった表情のタレちゃんの生○が・・・
どうやらいきなり襲われた感じが見て取れるシーンですが、男の顔がまた怖いのなんのって・・・ホントこの場面がトラウマになった人は数多くいたはず(汗;

精神崩壊を起こしてもおかしくないこの状況・・
この後は美樹の心理描写が見開き3ページにわたり続き、美樹の心が壊れていく様子が大胆に描かれていきます。


さてやっと「明の救出劇」篇突入です。
ありったけのデビルマン軍団を引き連れ特捜隊本部を急襲した明。
軍団にも多大な犠牲者を出すも、本部を壊滅状態に追い込みます。
崩れ落ちた本部の中で美樹の両親を探し回る明
※注:この時はデビルマンです

やがてある部屋に行き着いた明が目にした光景とは・・

激しい拷○の末息絶えた美樹の母親でした。
(ここの描写も結構エグイです・・)
あまりの酷さに思わず目を背ける明。
まさに魔女狩りの時代を彷彿させる光景。
そこへどこからか明を呼ぶ弱々しい声。
美樹の父親でした。
「明君・・子供らを・・・」
これだけ言い残し彼は息を引き取ります。

「ここは・・地獄だ・・人間が作り出した地獄だ!!」
「悪魔の恐怖から逃げる為に人間みんなが恐怖を与える側に回ろうと足掻いてる」
「ここだけの事ではない。人間全部が自分より弱い者を叩こうとしている」
「この地獄は・・続く!! 人間のいる全ての世界で!! 全ての人間の命が果てるまで!!」

「了・・おまえの狙い通りだ・・もはや人間はどうにもならない」
「了!!君はまさしくサタンだ!!人間を堕落させる伝説の怪物だよ!!」
「俺は・・2人を助けられなかった・・牧村家に災いを招いてしまった・・」

呆然と立ち尽くす明。
その時、部屋の片隅で何者かが動く気配が!!

「隠れていないで出ろー!!貴様ら!!」

慌てて飛び出す3人の神父らしき(?)人物
そして浅ましくも3人が取った行動とは・・

「お・・俺たちはコ○シてない。お前たちの仲間はコ○シてないんだ」
「俺たちが処置したのは皆人間だったんだよ」
「あはは・・そうなんだよ。締め上げたけど結局人間ばかりだったんだ。だ・・だから悪魔はコ○シてないんだよ」
「そ・・それに俺たちは好きでやっている訳じゃないんだ。上からの命令なんだ・・分かってくれ」

この無責任極まりない言い訳に明はブチ切れます。

「貴様らこそ悪魔だ!!」
「俺は体は悪魔になったが、人の心は失わなかった!! だが貴様らは人間の体を持ちながら悪魔に・・・悪魔になったんだぞ!!」
「これが!! これが!! 俺が身を捨てて守ろうとした人間の正体か!!」


う〜ん悲しいですねこのシ−ン。虚しさと絶望、そして深い悲しみと怒りがビシビシ伝わってきます。

明は怒りの火炎放射(復活演出で見せるあの攻撃です)
で3人を消滅させた後、途方に暮れてしまいます。

「俺は分からなくなった。人間を守る為に戦ってきたが、今の人間に守るべき価値があるのか・・」
「ない!! 今の人間はケダモノ以下だ!!」
「俺には・・・守るべき人間がいない・・・」

しかし明は気付きます。
「いや・・・いる!! 俺にはまだ守るべき人がいる」
「美樹!!君がいるかぎり俺は悪魔にはならん!! 君がいるかぎり俺は・・・悪魔人間(デビルマン)だ!!」

唯一心の拠り所を見出した明は美樹の元に急ぎます。

しかし既に牧村家は・・・
その光景を目の当たりにした明の取った行動とは・・・


その14に続く
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