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【904】 | 名探偵の掟 ドウコク! (2009年09月26日 22時32分) |
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メルカトルさん こんばんは。 「名探偵の掟」、こういったミステリそのものに正面切ったパロディを読むのは初めてだったので、 大変、面白く読めました。 「昨今の読者は、こんな風に感じているのか。」 「作家の人は、こんな苦労をしているのか。」 みたいなことが分かって、とても興味深かったです。 一番イイと思うのは、やはり一番最初の、「密室宣言」 です。 「密室」 への皮肉が、上手く笑いに転化されていて、思わずニヤリとしました。 「『花のOL湯けむり温泉殺人事件』論」 は、元ネタをあまり知らないにも関わらず、「多分こうなのだろうな。」 と想像でき、 「これでは、安易な作りと言われるに違いない。」 と納得しながらも、やはり、ニヤリとできました。 また、あくまで、トリックは添え物的な扱われ方をしていますが、私の素人考えながら、 「屋敷を孤立させる理由」 の館トリック、「最後の一言」 のダイイング・メッセージなど、真面目に普通の作品に 登場されられるのではないか、とも感じました。 (もちろん、そのままでは無理ですが、多少、手を加えて。) ただ、メルカトルさんは、これ以降、東野氏への興味が薄れていった、とのことでしたので、 納得できない部分もあるのでしょうね。 これの続編、「名探偵の呪縛」(実は長編)、これは、「まぁ、無難にまとめたな。」 という程度の感想ですが、 でも、ラストは、ちょっぴり 「迫る」 モノがありました。 |
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【907】 |
メルカトル (2009年09月26日 23時20分) |
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これは 【904】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >「名探偵の掟」、こういったミステリそのものに正面切ったパロディを読むのは初めてだったので、 >大変、面白く読めました。 テレビドラマにもなりましたね(見ていませんでしたけど)。 この作品はあくまでミステリをある程度読みこなした人向けのパロディであって、初心者向けではないと思います。 それだけに、ミステリファンにとっては各所で「ニヤリ」とさせられることは請け合いでしょうね。 デビュー以来、いまいちヒット作に恵まれなかった著者が、ある意味それまでの己を捨て、これまで自分になかったパターンを産み出した記念碑的作品としても評価されてしかるべき作品だと私は思います。 その姿勢が評価されたわけでもないでしょうが、読者や評論家から「ブラボー」の声を上げさせた、まさに作者本人にとって快作だったのではないかと想像します。 >ただ、メルカトルさんは、これ以降、東野氏への興味が薄れていった、とのことでしたので、 >納得できない部分もあるのでしょうね。 そんな事はありませんよ。 ある意味、本作以降ブレイクした東野氏ですが、なんとなく自分に合いそうな作品が見当たらなかった気がしただけで、決して敬遠していたわけではないんですよ。 ですから、今後注目していきたい作家の一人として、再検討したいと思っています。 ではまた ^^ |
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