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【7267】 | 最後の喫煙者 ドウコク (2013年06月14日 23時01分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >先が思いやられます、 まったく、ついこないだ3月下旬に東京で桜が咲いて、「こっちは咲く気配も無いくらい寒い。」とぼやいていたのに、 (そして、4月の初めの方もまだ寒かったような) もう夏。 どれだけ暑くなるんでしょう。 >しかも、海外の作品まで相当読まれているのも、思わず凄いなと唸ってしまいます。 そう、この「相当」の数っていうのが凄いです。 知らない作家の作品がバンバン出てくる。 >これは結構有名な作品ですが、特殊な映画に主演するために、自ら列車に片腕を轢断させるという恐ろしい女優の話 おお、想像するだけで鳥肌がたってきました。 これはもうホラーですね。 >戦争が生んだ悲劇、みたいな。決して反戦というものを主張しているわけではないんですけどね。 その辺の盛り込み方が上手いですよね、横溝氏。 戦争もそうですが、時事ネタを取りこむのも上手かったと思います。 さて、本日より、筒井康隆「最後の喫煙者」。 これは、新潮社から出ている、作者の自選ドタバタ傑作集です。 表題作を含め、7本の短編が収められています。 表題作は、 作家の「おれ」と編集者とのちょっとしたトラブルから、マスコミを通じて禁煙の風潮がどんどん強まり、 喫煙者に対する弾圧が異常になってきて、 ついに最後の喫煙者となった「おれ」が、国会の上にまで追い詰められる、という話。 筆者の悪ノリが遺憾なく発揮されて、思わず笑ってしまいます。 以前、お話ししたように、 ブラックユーモアを交えて、事態がどんどん悪化していく様子は、 曽根圭介氏「鼻」の中の「暴落」や、「熱帯夜」のゾンビの話のようなテイストです。 |
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【7269】 |
メルカトル (2013年06月14日 23時36分) |
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これは 【7267】 に対する返信です。 | |||
ドウコクさん、こんばんは。 >もう夏。 どれだけ暑くなるんでしょう。 寒いのもかないませんが、暑いのもいい加減うんざりです。 今月も入れると約4カ月くらいですか、夏が続くのかと思うと、今からかなり嫌気がさしてきます。 そう言えば、大阪は昨日真夏日だったようで、さぞかし寝苦しい夜を過ごされたことと思います。 >知らない作家の作品がバンバン出てくる。 そうなんですよ、日本のミステリ作家は大抵知っているつもりですが、海外となるとやはり広いですからね。 名前を聞いても、一体どこの国の人やらさっぱり分かりません。 >おお、想像するだけで鳥肌がたってきました。 これはもうホラーですね。 それがそうでもないんですよ。ちゃんとしたミステリに仕上がっているのがちょっとした驚きなんです。 それを実行した女優には確固とした理由があったんです。 あくまでその行為自体は言ってみればトリックの一つに組み込まれている感じで、とてもよく計算されたミステリだと思います。 >戦争もそうですが、時事ネタを取りこむのも上手かったと思います。 そうですね、おそらく禁止ワードに引っ掛かると思いますので、ここでは書けませんけど。 要するにそうした、戦前戦後の大事件と言われるものですよね。 >喫煙者に対する弾圧が異常になってきて、 >ついに最後の喫煙者となった「おれ」が、国会の上にまで追い詰められる、という話。 フフ、馬鹿馬鹿しいような話ですが、真面目に描いているんでしょうねえ、またそれが笑えるという。 こうしたストーリーを聞くと、私はどうしても中島らも氏を思い起こしてしまいます。 どことなく共通するスピリットみたいなものがあるような気がしますね。 らも氏のほうは、それ程笑いの要素は感じられませんが、どこかしら通底するものがあると思います。 >ブラックユーモアを交えて、事態がどんどん悪化していく様子は、 >曽根圭介氏「鼻」の中の「暴落」や、「熱帯夜」のゾンビの話のようなテイストです。 なるほど、それは機会があれば読んでみたい作品のような気がしてきました。 筒井康隆氏の場合は、ホラーの要素は含まれていないかもしれませんが、その分ブラックなユーモアで笑わせてくれそうですね。 今でも入手できそうなら、購入も視野に入れたいと思います。 正直、いかがですか、お薦めでしょうかね。 まあ、結論は急ぎませんので、ドウコクさんのペースで書き込んでいただければそれで構いませんけど。 ではまた ^^ |
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