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【6337】 | RE:蒼林堂古書店へようこそ、再び メルカトル (2012年08月25日 23時35分) |
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ドウコクさん、こんばんは。 >まずは、どうやら本作を楽しめたようで、何よりです。 正直それほど期待していなかったのですが、これは望外の出来の良さだと思います。 と言うか、相性の問題でしょうかね、何より作品の雰囲気が私の好みにピッタリ合っていたようです。 >ここです、これがあったからこそ、私は本作を推薦したのでした。 >その思惑が上手く当たったようで、良かったです。 未読の作品も含めて、実に的を射た選定だと感じました。 これはミステリ初心者からベテランまで楽しめるナイスなアイディアだと思いますね。 一話一話が短いため、目先が変わるように工夫されていますし、冒頭の人物紹介がまたお約束で、何と言うか安心できますね。 それに加えて、それぞれの短編に合わせたミステリの紹介、まさに至れり尽くせりといった感じです。 それだけではなく、ミステリ作品が実名で登場するのも、私にとっては楽しめる要素の一つでした。 >そこに挙げられている作品、かなり読んでおられるのですね。 海外の作品も含まれていますので、全体のせいぜい3割くらいだと思いますが、それでも自分が読んだミステリのタイトルが挙げられているのは嬉しいものですね。 それにしてもさすがはミステリ作家、乾氏侮れませんね。 『イニシエーション・ラブ』ではちょっと肩透かしを喰らいましたが、世間の評価はかなり高いようですしね、ただ作品数が少ないのは残念です。 ちなみに、勢いで姉妹編の『6つの手掛かり』も購入してしまいました。 >本作はミステリ作品そのものとしては弱い部分もある、かも知れないですが、 >ストーリー全体に流れる雰囲気は、少なくとも好感が持てる、と思います。 例えば言葉の選び方とか、人物の造形とか、ふとした風景とか、上手くそのシーンの雰囲気に合わせた描写を選んでいる気がします。 ひとことで言うと、私が好む「情景が浮かぶ」作品でしたね。 短くまとまり過ぎて、もう少し長めにして欲しかったと思わせる辺りも、計算づくなのではないかと思います。 上手く読者の心理を逆手に取って、コンパクトに収める手腕はお見事でした。 繰り返しになりますが、最後の最後でのサプライズもとてもグッドで、後味の良さに一役買っていたと思います。 ではまた ^^ |
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【6338】 |
ドウコク (2012年08月26日 22時25分) |
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これは 【6337】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 「蒼林堂古書店へようこそ」、つづき。 >と言うか、相性の問題でしょうかね、何より作品の雰囲気が私の好みにピッタリ合っていたようです。 おお、これは失礼ながら意外でした。 というのも、メルカトルさんも私と同じく、基本的には横溝氏や麻耶氏のような、 「ダークな世界」がお好みだと思っていましたので。 ま、でも「わくらば日記」のような、ユルめのお話も好きのようなので、それほど意外ではないのかも。 >それでも自分が読んだミステリのタイトルが挙げられているのは嬉しいものですね。 これは、まさに御意。 私の場合も少ないながら、作者が挙げていた作品のタイトルを見て、なぜか「ムフフ」となりましたし。 >ちなみに、勢いで姉妹編の『6つの手掛かり』も購入してしまいました。 おお、これに関連する書物があるとは、想像だにしていませんでした。 一応、本作は完結していますので。 >繰り返しになりますが、最後の最後でのサプライズもとてもグッドで、 これは、最終章のことでしょうか、 それとも、本当の最後の2行(=「林雅賀のミステリ案内−14」の)でしょうか。 |
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