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【438】 | 十角館 ドウコク! (2009年07月18日 22時50分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 本日は「十角館」について。 まあ、とにかくビビりました。この一言で充分通じるかと。 この驚きに匹敵するのは、これ以前で「オリエント急行」と、カーの「火刑法廷」だけです。 以後は、残念ながら、ミステリではまだ出会っておりません。(まあ、そんなにたくさん読んだわけではないのですが。) 敢えて言うなら、映画の「アンブレイカブル」「ソウ」ぐらいでしょうか。 おっしゃる通り、動機はキツいですね。オルツィ可哀そう。というよりも、残りの人たちにしても殺されるまでは……。と思います 犯人の狂気、と言われればそれまでですが。でも、それをどう読者に納得させるか、ですよね。 「迷路館」は、斬新だと思います。構成が。毎回、新たな趣向を採り入れようとする、作者の意気込みを感じました。 ただ、「暗黒館」にはがっかりしました。「長さ」の必然性がないのでは? (館シリーズはここまでしか読んでいません。) ところで、タイトルの意味が通じれば、「殺人」を省く、というのはいかかでしょうか? トピの性格上、この言葉が出てくるのは、やむを得ないのですが、この言葉が頻繁に出てくるのもどうか、と思いまして。 |
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【439】 |
メルカトル (2009年07月18日 23時34分) |
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これは 【438】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >ところで、タイトルの意味が通じれば、「殺人」を省く、というのはいかかでしょうか? >トピの性格上、この言葉が出てくるのは、やむを得ないのですが、この言葉が頻繁に出てくるのもどうか、と思いまして。 いいでしょう、今回からそうしましょう。 確かに、いかに本トピでも物騒な言葉には違いありませんからね。 私が『十角館』よりも『迷路館』を推すのはただ単に、これは読み始めればすぐに分かりますのでネタバレにはならないと思いますが、いわゆる「作中作」という構成が好きだからに過ぎません。 それと、島田潔(鹿谷門美)が全編に亘って活躍するという点を考慮して、ということであって、私の中では『十角館』は別格としての位置づけなのです。 何故別格なのか? それはやはり綾辻氏のデビュー作であると同時に、「新本格」の火付け役としての記念碑的作品だからです。 トリックと意外な犯人という点においては双方肩を並べる、というよりむしろ『十角館』に軍配が上がると思います。 いわゆる「孤島もの」としての体裁をとっていますがそれこそが作者が仕掛けた罠で、実は前代未聞ののアリバイトリックだと分かるのは、最後の最後というのも素晴らしいアイディアでしたね。 >犯人の狂気、と言われればそれまでですが。でも、それをどう読者に納得させるか、ですよね。 私は一読者として、犯人に同情はしましたが、ここまで綿密に計画を立ててまで、犯罪を起こす必要があったのかどうか?と考えると残念ながらやや動機が弱い気はしました。 >ただ、「暗黒館」にはがっかりしました。「長さ」の必然性がないのでは? 同感です。 内容的にはあの長さの1/3で十分に尺は足りていると思いますね。 期待が大きかっただけに、残念な作品ではありました。 ではまた ^^ |
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