返信元の記事 | |||
【431】 | 犬神家の一族 ドウコク! (2009年07月17日 22時24分) |
||
メルカトルさん、こんばんは。 >なんだかトピ主として頼りない意見しか述べられませんでしたが いえいえ、脱毛、いや脱帽です。(失礼、頭髪が不足していますので) あまりに的確なご指摘の数々に、メルカトルさんが私の中で金田一耕助となりました。 えーと、まず「犬神家」です。 これが好きな理由は、この事件を引き起こした、本当の真犯人は実は「戦争」だ、という作者の思いを感じたからです。 当時の風潮がマトモなら、ス○○○は普通に「ただいま」となって、というか出征しなければ、後の事件は起こらなかったはずです。 そう考えると、とても可哀そうになって……。 意外性やトリックよりも、その辺に魅力を感じました。 また、映像(初代 市川映画の方)がとてもマッチしていて、何度も読み返したものです。 「本陣」は、読む前にネタを知ってしまったので、残念ながら読んでいません。だいたい、作者自身が随筆などでバラシてるしー。 では、また。 |
■ 9,999件の投稿があります。 |
【432】 |
メルカトル (2009年07月17日 23時10分) |
||
これは 【431】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >あまりに的確なご指摘の数々に、メルカトルさんが私の中で金田一耕助となりました。 お世辞がお上手ですね。 ドウコク!さんが挙げられた名作の数々、読んだのが随分前のことで、相当あやふやな記憶での書評となってしまい、申し訳なく思っています。 ところで横溝正史氏ですが、これ本名だって事ご存知でしたか? 読み方は「せいし」ではなく「まさし」が本名らしいですが。 >これが好きな理由は、この事件を引き起こした、本当の真犯人は実は「戦争」だ、という作者の思いを感じたからです。 まさにおっしゃる通りだと思いますね。 戦争の悲劇が事件のきっかけとなる作品は他にも、金田一シリーズでは『夜歩く』『獄門島』などがありますね。 そこには、横溝氏自身がある意味戦争の被害者だったという事実が、背景にはあったのだと思うのです。 第二次世界大戦中は当時のいわゆる探偵小説の発表が極度に制限されていたため、溜まっていたフラストレーションが上手く昇華された形となって、その後の横溝氏の大躍進が始まったといっても過言ではない気がします。 ですから良くも悪くも、横溝氏に戦争が与えた影響は大きく、それ故戦争による悲劇が大きく作品に影を落とす結果になったのではないかと勝手に思っています。 >また、映像(初代 市川映画の方)がとてもマッチしていて、何度も読み返したものです。 私も市川崑監督の『犬神家の一族』大好きですよ。 DVDでも何度も観ましたし、映像美といい、配役といい、文句のつけようがないです。 主題曲も実にタイトルにマッチしていてとても素晴らしいと思いました。 >「本陣」は、読む前にネタを知ってしまったので、残念ながら読んでいません。だいたい、作者自身が随筆などでバラシてるしー。 どこまでご存知か分かりませんが、トリックや犯人を知った上で読んでも、それなりに面白いと思いますけどねー。 ついでに高林陽一監督、中尾彬主演の『本陣殺人事件』は、一見の価値ありですので、機会があれば是非ご覧あれ。 もしもうご覧になっておられたらすみません。 |
|||
この投稿に対する 返信を見る (1件) |
© P-WORLD