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【3441】 | RE:カラマーゾフの兄弟 ドウコク! (2010年11月19日 22時26分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >ホラーやSF、エンターテインメントまでその範疇に収まってきている傾向にあるみたいです。 私が「このミス」の存在を本格的に知ったときには、もう既にそんな感じでしたね。 だから、「1位の作品」と言われても、最初から全くあてにしてませんでしたが、まあ、そんなのがあってもいいかも。 >一度、戦後日本の本格ミステリベスト100、みたいな企画本が出ると面白いですね。 これは凄く面白そうな企画ですね。 これについては、日を改めて、レスしたいと思います。 >とにかく売れることは良いことですが、二ヶ月足らずでメーカー品切れするとは、文芸春秋も麻耶氏を甘く見すぎましたね。 うふふ、私も麻耶氏も文藝春秋も、まさに嬉しい悲鳴ですね。 ところで、「隻眼の少女」、売れているらしいとは言え、やはり映画化は難しいでしょうね……。 >まだまだのようですよ、年内には終わると思いますけどね。 「秘密」、えらいゆっくりしたテンポで放映されているのですね。 もう終わったかと思っていました。 おそらく、原作に無いエピソードも交えているのでしょう。 ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」、つづき。 >どうやら本作は私の想像をはるかに越えた、一種の芸術のようにすら思えます。 多分、そう言っていいと思います。 ただし、条件付きで。 その条件とは、(キリスト教に限らず)宗教が深く根付いている地域で、です。 神や信仰についての深い記述がありますので、そういうのを受け入れられる土壌の地域では、芸術でしょう。 でも、日本のように、1週間のうちに、クリスマス(キリスト教)→除夜の鐘(仏教)→初詣(神道)を行うところでは、 なかなか真の評価はされないような気がします。 私のように、ミステリ的な部分に目が奪われてしまうような。 ところで本作、主人公は、善良で信仰心の篤い三男アレクセイです。 何だかんだ色々なエピソードも、結局はそんな彼の人望を、引き立てるような読後感となります。 「こいつ、エエ奴やな。」と。 ところが……、なんですよ。 これは明日に。 |
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【3443】 |
メルカトル (2010年11月19日 23時18分) |
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これは 【3441】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >だから、「1位の作品」と言われても、最初から全くあてにしてませんでしたが、まあ、そんなのがあってもいいかも。 「このミス」は歴史が古いですから、それなりに権威を持ったベストものだと勘違いされている方も多いと思います。 実際年末の書店では、「このミス」のベスト10の作品を並べるのが恒例になっているようですし。 ただ、単行本が多いので、それだけで購入に踏み切るのはそれなりに勇気がいるでしょうね。 まあ、広義のミステリ・ベストだと思って大目に見てあげましょう。 かなり権威は落ちている気がしますが。 >ところで、「隻眼の少女」、売れているらしいとは言え、やはり映画化は難しいでしょうね……。 東野圭吾氏のようなネームバリューがないですからね。 その点も、意外と重要なポイントとなると思います。 映像化に関しては、様々な問題がありそうですね、私も難しいと考えます。 もし映画化されるとすれば、どうしてもみかげのキャラに頼らざるを得ない状況になる気がします。 そうなると、本来のミステリならではの繊細さが損なわれてしまう結果になりかねないと思いますね。 >おそらく、原作に無いエピソードも交えているのでしょう。 そうかも知れませんね。 平介が担任の先生といい雰囲気になって、それを見た藻奈美が嫉妬するとか。 事故を起こしたバスの運転手の妻と平介のやりとりなどは、原作にはないシーンかなと思いながら見ています。 >神や信仰についての深い記述がありますので、そういうのを受け入れられる土壌の地域では、芸術でしょう。 なるほど、この小説は、そういった信仰に対する記述もかなり含まれているのですね。 その意味では高尚とも言えるかも知れませんね。 だからこその文学作品なのでしょうけど。 >何だかんだ色々なエピソードも、結局はそんな彼の人望を、引き立てるような読後感となります。 「こいつ、エエ奴やな。」と。 登場人物は限られているようなので、煩雑さは感じられない気はしますね。 ドウコク!さんの書評から、一本筋の通った、立派な作品だと感じました。 ではまた ^^ |
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