返信元の記事 | |||
【3206】 | RE:鼻 ドウコク! (2010年09月25日 20時58分) |
||
メルカトルさん、こんばんは。 >その大型店では竹書房の文庫本は置いてありますか? 多分、「以前は」置いてあったと思います。 ただ、今は見ていないので、分かりません。 どうして上記のような曖昧な表現になるかという理由は、それは私が“竹書房”とは、麻雀の「マンガ」だけを扱っている出版社だと 思っていたのに、たまたま文庫本のコーナーで同社名を見つけたので、「へぇー?」と思ったのが、まず第一点。 次に、当然、その文庫の内容も麻雀関係ばかりだろうと思っていたら、(それもあったが)そればかりでも無いようだったし(ちょっと意外)、 でも、私には特別に興味を惹くような内容でも無かったので、以後はあまり注意していない、というのが第二点です。 よって、ご質問への回答は、「申し訳ないけど、よく分かりません。」ですが、 さほど重要な質問でもないとのことで、これに関してはスルーでも結構ですよ。 >でも、本格的なホラーを読みたい読者にとって現状は、とても満足できるものではないと思いますよ。 >ホラーもミステリ同様、エンターテインメントに傾いてきているのではないかと、勝手に思っています。 なるほど、「色んな要素を取り入れて“進化”」と表現するよりも、「(悪く言えば、)“誤魔化した”」なのかも知れないですね。 (例えは妥当ではない、かも知れませんが、)野球で言うと、「変化球なんかで勝負せずに、最後は直球で勝負せんかい、ドーンと!」 みたいな感じなのかも。 おっしゃることは、何となく分かるような気がします。 私も映画版「リング」を観たのは、CMで井戸から貞子が近寄ってくるシーンを見て、 「うわぁ、この後、どうなるねんやろ?」と、単純にゾクゾクしたからです。(この作品鑑賞の順番は、映画→小説、でした。) こんなシチュエーションを味わいたいのが、「“ホラー好き”ファンの心理」なのかも知れないですね。 >『ロートレック荘事件』 これも読みましたが、私の評価は、「ミステリ的にはどうなのかは分からないが、とにかく筒井氏らしい工夫の見える作品」、です。 曽根圭介氏「鼻」、つづき。 今日は、その収録作品の、「受難」。 前回に挙げた、本作に感じられる「筒井康隆テイスト」の度合いで言えば、この「受難」が最も強く感じられる、と思います。 大変な状況に陥った主人公が、救いを見出したと思った瞬間、事態は逆に暗転してしまう、という意味で。 その意味では、やはり昔に読んだ筒井作品が、記憶の彼方より蘇ってきて、私にはとても懐かしい感じだったのですが、 でも、それでも両者に違いはある、思いました。 具体的にいうと、曽根氏はあくまで“ホラー”(=もし、自分がこんな状況になると、恐いだろうな)の描写(と私は感じた)なのに対し、 筒井氏なら、この状況を利用して、もっと“笑い”に走るような気がします。 「ひょこたん」や「中年紳士」との会話を、もっとかみ合わなくし(筆者の悪ノリ?)、主人公の慨嘆が更に尖鋭なツッコミに感じられるような。 |
■ 9,999件の投稿があります。 |
【3208】 |
メルカトル (2010年09月25日 23時48分) |
||
これは 【3206】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >多分、「以前は」置いてあったと思います。 ただ、今は見ていないので、分かりません。 そうですか、わざわざ思い出していただいて、ありがとうございます。 私もドウコク!さん同様、麻雀劇画のイメージが強く、つい最近まで文庫本を出版しているとは知りませんでした。 この件については、私の投稿を読んでいただければいずれお分かりになると思います。 それまでは内緒にしておきましょうね、決して水くさいとか、そういうことではありません。 ちょっと恥ずかしいだけです。 >よって、ご質問への回答は、「申し訳ないけど、よく分かりません。」ですが、 過去でも、書店にコーナーが存在していたのが分かっただけでも良かったです。 やはりあるところにはあるんですね、すみません、意味不明かもしれませんが。 >なるほど、「色んな要素を取り入れて“進化”」と表現するよりも、「(悪く言えば、)“誤魔化した”」なのかも知れないですね。 端的に言えば、そうなりますかね。 ど真ん中の直球はほとんど絶滅してしまった印象があります。 外角低めの変化球ばかりで、ホラーなのにちっとも怖くないじゃん、みたいな感じでしょうか。 コアな読者はもっと本格的なホラーを求めているのではないかなと思いますね。 >「うわぁ、この後、どうなるねんやろ?」と、単純にゾクゾクしたからです。(この作品鑑賞の順番は、映画→小説、でした。) そう、まさにその『リング』みたいな本格ホラーに飢えているのではないでしょうかね。 >前回に挙げた、本作に感じられる「筒井康隆テイスト」の度合いで言えば、この「受難」が最も強く感じられる、と思います。 うーん、そうですか。 そう言われると、筒井氏にも興味が沸いてきますね。 もしよければ、ここで筒井作品もいずれ紹介していただきたいです。 >「ひょこたん」や「中年紳士」との会話を、もっとかみ合わなくし(筆者の悪ノリ?)、主人公の慨嘆が更に尖鋭なツッコミに感じられるような。 なるほど、『受難』でもかなり主人公とのやり取りはちぐはぐだと思いますが、更にそれをエスカレートさせて、ブラックな笑いに変えるわけですか。 ある意味それは凄い作風とも言えますね、あれ以上主人公が混乱する姿を想像すると、それはそれで読み応えのある小説が生まれるような気もします。 そんな作品も読んでみたいかもしれません。 筒井氏に描かせれば、もっと突き抜けた感じの作品に仕上がるのでしょうかね。 ではまた ^^ |
|||
© P-WORLD