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【3204】 | RE:鼻 メルカトル (2010年09月24日 23時14分) |
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ドウコク!さん、こんばんは。 >でも、車で行かれるのですよね。 やはり、大変なことだと思います。 まあ、確かにその気にならなければ行かない方角ではありますが。 規模的には中型店ですが、特に文庫本に関しては近隣の二店舗より充実しているので、思い立った時に寄ってみることにしています。 >麻耶氏や貫井氏は、ほぼ絶滅状態。 折原氏もヤバい。 あの大型店でもそのような状況ですか、残念ですね。 ところでちょっとお聞きしたいのですが、その大型店では竹書房の文庫本は置いてありますか? ああ、それ程重要な事ではありませんので、思い出せなければ結構ですよ。 >これは知りませんでした。 その方面には疎いもので。 ただ、「色んな要素を取り込んで、進化した。」とは、考えられないでしょうか? よく解釈すれば、そうとも言えるでしょうね。 でも、本格的なホラーを読みたい読者にとって現状は、とても満足できるものではないと思いますよ。 ホラーもミステリ同様、エンターテインメントに傾いてきているのではないかと、勝手に思っています。 >これは確かに、ラストでビビりました。(状況を想像して背筋がゾクゾクした、がより正確な表現かも。) とてもよく分かります。 まさしく、ミステリとしても通用しそうなラストシーンでしたね。 全てはこの驚愕の為に描かれたような小説だとも感じました。 >私が読んだ順番は、「鼻」→「暴落」→「受難」でしたが、後の2作は、明らかに「鼻」と違う印象を受けたのです。 私も実は同じ様に、『鼻』と他の二作とは異質なものを感じていました。 >この奇妙な感じ、解説を読んで氷解しました。 「暴落」と「受難」、何と“筒井康隆”テイストだったのですね。 そうなのですね。 私は筒井氏は『ロートレック荘事件』しか読んでいませんので、納得とまでは行きませんでしたが、筒井氏に詳しい方にとっては嬉しくも懐かしい作品ともなったわけですか。 その意味でも読者によっては、高評価を与える人もいるでしょうね。 ではまた ^^ |
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【3206】 |
ドウコク! (2010年09月25日 20時58分) |
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これは 【3204】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >その大型店では竹書房の文庫本は置いてありますか? 多分、「以前は」置いてあったと思います。 ただ、今は見ていないので、分かりません。 どうして上記のような曖昧な表現になるかという理由は、それは私が“竹書房”とは、麻雀の「マンガ」だけを扱っている出版社だと 思っていたのに、たまたま文庫本のコーナーで同社名を見つけたので、「へぇー?」と思ったのが、まず第一点。 次に、当然、その文庫の内容も麻雀関係ばかりだろうと思っていたら、(それもあったが)そればかりでも無いようだったし(ちょっと意外)、 でも、私には特別に興味を惹くような内容でも無かったので、以後はあまり注意していない、というのが第二点です。 よって、ご質問への回答は、「申し訳ないけど、よく分かりません。」ですが、 さほど重要な質問でもないとのことで、これに関してはスルーでも結構ですよ。 >でも、本格的なホラーを読みたい読者にとって現状は、とても満足できるものではないと思いますよ。 >ホラーもミステリ同様、エンターテインメントに傾いてきているのではないかと、勝手に思っています。 なるほど、「色んな要素を取り入れて“進化”」と表現するよりも、「(悪く言えば、)“誤魔化した”」なのかも知れないですね。 (例えは妥当ではない、かも知れませんが、)野球で言うと、「変化球なんかで勝負せずに、最後は直球で勝負せんかい、ドーンと!」 みたいな感じなのかも。 おっしゃることは、何となく分かるような気がします。 私も映画版「リング」を観たのは、CMで井戸から貞子が近寄ってくるシーンを見て、 「うわぁ、この後、どうなるねんやろ?」と、単純にゾクゾクしたからです。(この作品鑑賞の順番は、映画→小説、でした。) こんなシチュエーションを味わいたいのが、「“ホラー好き”ファンの心理」なのかも知れないですね。 >『ロートレック荘事件』 これも読みましたが、私の評価は、「ミステリ的にはどうなのかは分からないが、とにかく筒井氏らしい工夫の見える作品」、です。 曽根圭介氏「鼻」、つづき。 今日は、その収録作品の、「受難」。 前回に挙げた、本作に感じられる「筒井康隆テイスト」の度合いで言えば、この「受難」が最も強く感じられる、と思います。 大変な状況に陥った主人公が、救いを見出したと思った瞬間、事態は逆に暗転してしまう、という意味で。 その意味では、やはり昔に読んだ筒井作品が、記憶の彼方より蘇ってきて、私にはとても懐かしい感じだったのですが、 でも、それでも両者に違いはある、思いました。 具体的にいうと、曽根氏はあくまで“ホラー”(=もし、自分がこんな状況になると、恐いだろうな)の描写(と私は感じた)なのに対し、 筒井氏なら、この状況を利用して、もっと“笑い”に走るような気がします。 「ひょこたん」や「中年紳士」との会話を、もっとかみ合わなくし(筆者の悪ノリ?)、主人公の慨嘆が更に尖鋭なツッコミに感じられるような。 |
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