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【3198】 | 鼻 ドウコク! (2010年09月23日 21時54分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >とても印象深い一冊である事には間違いありません。 「叔父殺人事件」、私もそのように感じています。 もし、今「最近読んだ本で、おススメの本は?」と問われたら、 迷わず「叔父〜」と、(今日、採り上げる)「鼻」を推しますね。 いずれも、ミステリ好きでなくとも、充分に面白く感じるのでは? >ただ、ネタバレに近い内容でしたらご遠慮願いたいですが。 「すべての美人は名探偵である」への不満は、ネタバレにはならないと思うのですが、やはり興をそぐ、と判断いたします。 そこで、メルカトルさんが読まれてからにしましょう。 >来週辺りには遠征したいと思います。 「すべての美人は〜」の置いてある書店に、心当たりがあるのですね。 残っていることを、お祈りします。 それにしても、「遠征」とは大変ですね。 さて、本日より、曽根圭介氏「鼻」。 端的に、この一冊全体の感想。 「とても面白かった。」です。 ただし、私の主観がかなり交じりますが。 収録の中編3作で、まずは表題作の「鼻」から。 「ホラー大賞」を受賞とのことで、読み始めた時点では、「これは、近未来ホラー? それとも、パラレル・ワールド・ホラー?」 という印象で読んでいたのですが、真相を知って、ビックリ! (以下、未読の方にネタバレっぽかったら、申し訳ないのですが) これはミステリとしても、充分に通用する内容ではないですか。 少なくとも、私はコロリと騙されました。 というより、読後の今でも、これはジャンルとしてホラーなの?って感じです。(=決して批判ではない。 純粋な疑問、という意味。) 本作が、“ミステリ”と銘打たれていたなら、多少は警戒するのですが、“ホラー”だということで、あまりに無防備だったために、 見事な不意打ちを食らったような、読後感でした。 まあ、それがとても心地よかったのですけどね。 明日は、メルカトルさんがラストをお気にいりだという、「暴落」の予定。 |
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【3200】 |
メルカトル (2010年09月23日 23時16分) |
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これは 【3198】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >迷わず「叔父〜」と、(今日、採り上げる)「鼻」を推しますね。 いずれも、ミステリ好きでなくとも、充分に面白く感じるのでは? ドウコク!さんも『鼻』を読まれたのですね。 面白かったでしょう? まさに不条理の世界全開で、近年にない異色作であると同時に、傑作だと思います。 >そこで、メルカトルさんが読まれてからにしましょう。 お心遣い、ありがとうございます。 >「すべての美人は〜」の置いてある書店に、心当たりがあるのですね。 残っていることを、お祈りします。 >それにしても、「遠征」とは大変ですね。 確か、前に訪れた時には在庫が置いてあった記憶があります。 それが思い違いでないと良いのですが。 遠征といっても大した事はないです、帰りにちょっと家とは方角の違う書店に寄るだけの事ですから。 >というより、読後の今でも、これはジャンルとしてホラーなの?って感じです。 最近のホラーは「らしくない」作品が多いように思います。 ホラーもミステリ同様ネタ切れ状態なのかもしれませんね。 ですから、一口にホラーといっても、様々なジャンルを包括する異色な作品が散見されるようです。 ミステリの要素を含んだものも勿論ですが、純文学では?と思われるような作品もありますので、純粋にホラーを期待される読者にとっては物足りない状況ではないかと思います。 >見事な不意打ちを食らったような、読後感でした。 まあ、それがとても心地よかったのですけどね。 うーむ、なるほど、的確な感想でしょうね。 読書家のドウコク!さんを唸らせるほどの作品ですから、数少ないここをロムされている方にもお薦めではないかと思います。 私からも「一読の価値はある」と言わせていただきます。 さすがに日本ホラー小説大賞短編賞を受賞しているだけの事はありますね。 ではまた ^^ |
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