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【3009】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません ゴールデンゼウス (2010年08月11日 23時41分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >つまり本作は読者を選ぶ作品だということですね。 >少し気になるのは、今回の作品とデビュー作との関連性です。 >『神狩り』もそれ程難解な内容だったのでしょうか。 何しろ30年前ですから、さすがに覚えていませんが、まったく違う内容だったような気がします。 内容的に日本語に関する記述があり、古代文字については柴田よしきの炎都シリーズの内容に非常に近いものを感じますね。 >それはやや不遜ではないか、という気がしないでもないですね。 >しかしそれも作家としての矜持なのでしょうか。 う〜ん、不遜とは違うと思います。 あくまで、自分の書きたい事や言いたいことは、こうなんだという強い意志表示が感じられます。 結果として、これだけを読んだ人は難解な本だということになってしまう可能性はありますが・・。 >また、おとぎ話の真相(は大袈裟ですが)と言うか、新説が披露されますが、史実ではないのでそれ程信憑性が感じられないのは少々残念ですね。 まあ、最後の感想を楽しみにしています。 Z |
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【3013】 |
メルカトル (2010年08月12日 23時26分) |
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これは 【3009】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >何しろ30年前ですから、さすがに覚えていませんが、まったく違う内容だったような気がします。 そうですか、それにしても一応パート2な訳ですから、作者としても何らかの意図があったのは間違いないと思いますけどね。 30年の時を経て蘇った名作の第二部、ということでもなさそうですが、もしそうだとしたら残念に思う読者もいるでしょうね。 『神狩り』の続編を期待していたら、裏切られたみたいな。 >あくまで、自分の書きたい事や言いたいことは、こうなんだという強い意志表示が感じられます。 なるほど、あとは読者に受け入れられるかどうかが問題となってきそうですね。 作者の情熱の表れとの見方が評価に繋がれば、山田氏としても本望なのでしょうが。 >結果として、これだけを読んだ人は難解な本だということになってしまう可能性はありますが・・。 しかし本人としては悔いはないでしょう。 これだけの大作を己のデビュー作のパート2として上梓したわけですから。 さて鯨統一郎氏『浦島太郎の真相』本日読み終えました。 全体の感触としては、前作に比較すると各パートが軽くなった印象です。 まず前振りのテンポが速くなったようです、大差はないですが、微妙に作者が悪ノリしているような感じがしないでもないです。 また、桃太郎やカチカチ山、花咲爺さんなどのおとぎ話の新説は、そうとも解釈できるかも、程度に感じました。 私はそれ程大きく頷ける、というわけにはいきませんでしたね。 そして実際の殺人事件の推理も、前作のアリバイ崩しほどのインパクトはありませんでした。 総評としては、『九つの殺人メルヘン』よりはやや劣るが、それなりに軽く読みやすい文体で楽しめる、という感じになるでしょうか。 ではまた ^^ |
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