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【2896】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません ゴールデンゼウス (2010年07月13日 23時51分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >己の嗜好に合った趣味などを見つけるのは、簡単そうで難しくもある気がします。 この点に関しては、私はそれほど苦労していません。 とりあえず一歩踏み出してから、自分に合うかどうか判断してるので、あまり悩むことはないですね。 >タイトルにも意味があって、それぞれの短編には「水銀虫」に蝕まれた(つまり何らかの罪を犯した)人間の末路が描かれていたり、行く末を暗示させる結末が用意されています。 作者は人間社会のモラルの観点から、本来裁けないことに対する不満から、ある種の勧善懲悪を表現したかったのかもしれませんね。 必殺仕事人は誰かが代わって断を下すが、これは人が下さなくても神様はちゃんと見てるぞみたいな・・・ >いわゆる因果応報を描きたかったのか、これまた救いのないストーリーです。 >しかし、怪物の正体には正直驚かされます。 そうですか。 怪物の正体ですか。 もう一人の自分とかですか・・・ 二重人格の自分 私の方はもう少しで終わりますが、最後になってまったく予想しなかった意外な人物が登場してきました。 もしこの人が一連の事件の犯人ならば、コンピューター時代のネット社会の闇を、思わぬ方向から手繰り寄せてしまった感じで、何とも複雑なことになります。 さてどうなることやら。 Z |
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【2898】 |
メルカトル (2010年07月14日 23時20分) |
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これは 【2896】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >とりあえず一歩踏み出してから、自分に合うかどうか判断してるので、あまり悩むことはないですね。 その積極的な姿勢は見習いたいものです。 私も、もう少しポジティブに物事を考える習慣を身につける方向に自分をもって行きたいと思います。 >作者は人間社会のモラルの観点から、本来裁けないことに対する不満から、ある種の勧善懲悪を表現したかったのかもしれませんね。 そういう見方も出来ますね。 勧善懲悪というか、悪い事をすればそれなりの結果が待っているのだという、教訓をそれとなく示しているのではないかと思います。 >必殺仕事人は誰かが代わって断を下すが、これは人が下さなくても神様はちゃんと見てるぞみたいな・・・ まさにそれに似た記述がある短編に出てきます。 ホラーですから不条理な面を描く事もできたと思いますが、作者は罪を犯した者はそれなりの報いが待っているのだと読者に伝えたかったのかもしれませんね。 >そうですか。 怪物の正体ですか。 もう一人の自分とかですか・・・ 二重人格の自分 これに関しては申し訳ないですが、ネタバレになってしまうのでこれ以上は書けません。 が、意外な人物ではありますよ。 >もしこの人が一連の事件の犯人ならば、コンピューター時代のネット社会の闇を、思わぬ方向から手繰り寄せてしまった感じで、何とも複雑なことになります。 そうですか、それまでのストーリーが分からないので何とも言いようがありませんが、なにやら予期せぬ方向に向かっているようですね。 さて『水銀虫』本日読み終えました。 『微熱の日』 小学六年生の一真と信也はある日、山に向かう。 その山の頂上近くのお堂のそばに彼らの秘密の基地があるのだ。 その基地に向かう途中、彼らは奇妙な生き物を発見し、そして・・・。 『病猫の日』 八重樫はある大学の図書館の総合部長という立場である。 彼の妻はうつ病で、ほとんど毎日寝たきりみたいなもので、なかなかコミュニケーションが上手く取れずにいる。 そんな時部下の奈緒子と不倫の関係に陥るのだが、そこに黒ずくめの怪しげな男が現れる。 その男の正体は一体何者なのか・・・。 二編とも、いやこの短編集全体に言える事ですが、結末がすっきりした形で迎えることなくほとんどが終わってしまいます。 作者としては読者にその後どうなってしまうのだろうという、想像の余地を残して終わらせているのだとは思いますが、やや尻切れトンボ的な印象は免れません。 ただ、ホラーなのでこういった結末もありだとは思いますけどね。 ではまた ^^ |
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