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【2894】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません メルカトル (2010年07月13日 23時22分) |
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ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >そうですね。 ある意味単に食わず嫌いということが多く、仕方なしにやってみると、何故もっと早くやらなかったのかと、後悔したりすることありますよね。 世の中そんなものですね。 逆に色々模索しながらも結局自分の意に沿わなかったり、今ひとつのめり込めない、と言う場合も往々にしてありますけどね。 己の嗜好に合った趣味などを見つけるのは、簡単そうで難しくもある気がします。 >ええ、あまり褒めないですよ。 フフ 自分ではそうでもないと思っているかもしれませんが、たはりハードルが自然と高くなっているのかも・・・ そうかもしれませんね。 私自身は、出来るだけ公明正大な評価を心がけているつもりですが、無駄に経験値が高い為、知らず厳しい採点になっているんでしょうかね。 >タイトルからして、いかにも隠微な雰囲気がありますね。 確かに欝になってしまいそうな気が・・ タイトルにも意味があって、それぞれの短編には「水銀虫」に蝕まれた(つまり何らかの罪を犯した)人間の末路が描かれていたり、行く末を暗示させる結末が用意されています。 ただし、その「水銀虫」の正体は一切明かされません。 さて本日はその中から『虎落(もがり)の日』と『薄氷(うすらひ)の日』。 『虎落の日』 富士子は孫の健斗と一緒に電車で彼女の友人の雅江の家に向かっていた。 雅江の孫の遼平がダンプカーに轢かれて亡くなったのを少しでも元気付ける為に、彼女の家を訪れたのだった。 しかし、家に到着した途端、異臭に気付いた富士子はここに来た事を後悔し始めていた。 富士子の嫌な予感は当たっていたのだ。 まもなくこの家で悲惨な光景を目の当たりにする事になる。 なんとなく想像していた通りの展開ではありますが、やはり生理的に嫌悪感を抱かざるを得ないストーリーです。 『薄氷の日』 中学時代に主人公の奈央が苛めていた秀美は飛び降り自殺を図り、一命は取り留めたものの重い後遺症が残ってしまう。 それ以来奈央は「クリスマスの怪物」に悩まされる。 今年も恋人とクリスマスイブを過ごしながら、それが目の前に現れる・・・。 いわゆる因果応報を描きたかったのか、これまた救いのないストーリーです。 しかし、怪物の正体には正直驚かされます。 昨日ご紹介したものも含めて、全ての短編が悪夢のような一日を描いたホラーです。 もっと切なく暖かい作風を得意にしている作者だけに、よく言えば新境地を開いたかのような不気味な展開は作者を良く知る読者にとっては、ある意味驚きの一冊かもしれません。 ではまた ^^ |
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【2896】 | ![]() |
ゴールデンゼウス (2010年07月13日 23時51分) |
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これは 【2894】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >己の嗜好に合った趣味などを見つけるのは、簡単そうで難しくもある気がします。 この点に関しては、私はそれほど苦労していません。 とりあえず一歩踏み出してから、自分に合うかどうか判断してるので、あまり悩むことはないですね。 >タイトルにも意味があって、それぞれの短編には「水銀虫」に蝕まれた(つまり何らかの罪を犯した)人間の末路が描かれていたり、行く末を暗示させる結末が用意されています。 作者は人間社会のモラルの観点から、本来裁けないことに対する不満から、ある種の勧善懲悪を表現したかったのかもしれませんね。 必殺仕事人は誰かが代わって断を下すが、これは人が下さなくても神様はちゃんと見てるぞみたいな・・・ >いわゆる因果応報を描きたかったのか、これまた救いのないストーリーです。 >しかし、怪物の正体には正直驚かされます。 そうですか。 怪物の正体ですか。 もう一人の自分とかですか・・・ 二重人格の自分 私の方はもう少しで終わりますが、最後になってまったく予想しなかった意外な人物が登場してきました。 もしこの人が一連の事件の犯人ならば、コンピューター時代のネット社会の闇を、思わぬ方向から手繰り寄せてしまった感じで、何とも複雑なことになります。 さてどうなることやら。 Z |
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