返信元の記事 | |||
【2795】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません ころころ (2010年06月24日 17時37分) |
||
つづき。 いずれも、保育所のことなどサイドストーリー込みで話が展開されますが、 共通しているのは、全て依頼完結からあらたな問題が発生して、 そしてそれらは今後のテーマとして残り、ストーリー内では解決されないまま 終わっているということです。 通して読んで思ったこと。 今回は、花咲のヒューマニズムが前面に強く押し出されています。 どうしても、放っておけないことや、依頼完遂後の依頼人のその後の心配をするあたり、 おせっかいな憎めない彼のキャラが浮き出ています。 また、それを取り囲む彼の周りの登場人物も、一様に温かいものをもっています。 冷酷なヤクザ達ですら、どこか彼等なりの価値観と仁義の中にヒューマニズムを 感じました。 事件解明やトリック重視なストーリーではありませんが、この作者独特の 「人間」主体の展開に、読後にせつなさ、暖かさを感じ、 そして解決していない事柄のその後のことを推測する読者まかせの部分が 面白かったです。 第4弾シリーズが出るかも知れませんが、そのときにこれらの未解決部分が また、クローズアップされるかもしれないですね(^^) 久しぶりにここへ訪問したのに、大変申し訳ありませんが ドウコク!さん、ゼウスさんへのレスはまた後日あらためて。 m(_ _)m(謝る顔文字) では、また(^^)ノ |
■ 9,999件の投稿があります。 |
【2798】 |
メルカトル (2010年06月24日 23時29分) |
||
これは 【2795】 に対する返信です。 | |||
ころころさん、こんばんは。 お忙しい中、非常に分かりやすいストーリーの詳細、ありがとうございます。 このような長文、さぞ大変だったでしょう。 誠に恐れ入ります。 >また、それを取り囲む彼の周りの登場人物も、一様に温かいものをもっています。 >冷酷なヤクザ達ですら、どこか彼等なりの価値観と仁義の中にヒューマニズムを >感じました。 それは私が柴田よしき女史に対して思い描いているイメージにピッタリな作風のようで、なんとなく安心しました。 ゴールデンゼウスさんが紹介されているような、ハードな作品も結構執筆されているようですが、やはり柴田女史はハートウォーミングな作品の方が似合っている気がして。 >事件解明やトリック重視なストーリーではありませんが、この作者独特の >「人間」主体の展開に、読後にせつなさ、暖かさを感じ この辺りは『ふたたびの虹』にも共通する作風のような気もしますが、また一味違った味わいを持った作品なのでしょうね。 『ふたたびの虹』のような傑作はなかなか書けないと思いますが、それに近い雰囲気を感じます。 さていよいよ京極氏の『塗仏の宴』ですか。 長丁場ですが、ボチボチ読み進めて行ってくださいね。 ではまた ^^ |
|||
© P-WORLD