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【2782】 | RE:忌館 ドウコク! (2010年06月21日 22時30分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 乱歩短編集、リクエストにお応えいただき、ありがとうございました。 >『赤い部屋』 これは奇遇です。 私は未読ですが、「忌館」での乱歩評に、この作品が出てきました。 谷崎潤一郎の「途上」という作品にも触れながら、作中人物に独自の解釈を語らせます。 「この犯罪、時間はかかるだろうが、殺したいほど憎い相手が、すぐに死んでしまっては納得がいかないだろうから、 じっくりと時間をかけて犯罪を行う点に、動機(憎しみなど)のリアリティさを感じる。」というように。 >『人でなしの恋』 これは読んだと思います。 確か、「人でない」がポイントだったような。 異常な感じが、印象に残っています。 メルカトルさんは、オチも含めて評価されているみたいですね。 さて、本日は雑感。 >しかし三津田氏の『首無の如き祟るもの』は氏の最高傑作との呼び声が高いですよ。 >私もなかなかの作品ではないかと思います。 これも、奇遇です。 実は昨日、いつもの大きな書店に出向いた際、この文庫を見つけたのですよ。 買おうかどうか迷ったのですが、結局、買いませんでした。 一日はやく、これを目にしていれば、買ったのに残念。 で、結局、購入したのは、次の3点。 折原一「叔母殺人事件」 歌野晶午「白い家の殺人」 鯨統一郎「浦島太郎の真相」 うーん、新しい作家や違うジャンルには、なかなか触手が動きません。 というかですね、ホントは第一候補は、麻耶雄嵩さんなのですよ。 でも、いつ行っても入荷されていない。 とほほ。 ところで、映画「13日の金曜日」はご覧になりましたか? |
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【2784】 |
メルカトル (2010年06月21日 23時34分) |
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これは 【2782】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >谷崎潤一郎の「途上」という作品にも触れながら、作中人物に独自の解釈を語らせます。 解説にも『途上』に触れられています。 乱歩はいち早くこの作品の犯罪小説としての資質を高く評価して、同じテーマの本作を書くきっかけとなったそうです。 >これは読んだと思います。 確か、「人でない」がポイントだったような。 そうですね。 私も読み終えてこのタイトルの意味に気付きました。 当時はどうだったか分かりませんが、新味は感じませんでしたね。 どちらかと言うとありがちなホラーもどきみたいな印象でしょうか。 ただ、らしい雰囲気は醸し出していたのは間違いないと思います、その点は評価してもよいのではないかという気がします。 >うーん、新しい作家や違うジャンルには、なかなか触手が動きません。 そのお気持ちは分からないでもありません。 なんといっても読み慣れた作家は安心感が違いますからね。 『首無の如き祟るもの』はいわゆる首なし死体をテーマにして一捻り加えた、三津田氏の最高傑作でしょうね。 私自身の評価よりも少なくとも世評は高いです。 >というかですね、ホントは第一候補は、麻耶雄嵩さんなのですよ。 麻耶氏、5年ぶりの新作がついに出ましたね。 『貴族探偵』というタイトルで、探偵自身は推理などしない、そんな雑事は使用人に任せておけばよい、という究極の安楽椅子探偵ものの短編集らしいですよ。 文庫化されるのが待ち遠しいですね。 それとも単行本買いますか?私は残念ながらそこまでの勇気が今のところありません。 昔なら何も考えず、即購入したかもしれませんけどね。 『13日の金曜日』はさわりだけ観たような記憶があります。 でもほとんど覚えていません、随分前の事で記憶が曖昧ですみません。 ではまた ^^ |
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