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【2780】 | RE:忌館 メルカトル (2010年06月20日 23時40分) |
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ドウコク!さん、こんばんは。 >本日、コチラは非常に蒸し暑い曇り空でした。 じめじめして嫌な季節ですね。 湿度が高い上に、真夏日並みの気温ですから、不快指数はうなぎのぼりです。 >ごもっともです。 もちろん、努力もあったのでしょうが、センスも充分に兼ね備えていたことと、私も思います。 本格ミステリも含めた幅広い作風で、当時のミステリ好きの人達を熱狂させた事でしょう。 なんと言ってもミステリ史上、その名を轟かせている乱歩ですからね、時代を超えた傑作も数多く残しているわけですし。 >むむっ、これは両作品ともなかなか面白そうですね。 ミステリ的要素、という部分に惹かれますよ。 面白いだけでなく、意外と読みやすい点も評価できると思いますよ。 >などと、まあ本作品、かなりの酷評となり、その意味でもメルカトルさんには、「再読の手間をかけない方が無難。」 そうですか、いつかは読もうと思ってはいるのですが、そうおっしゃられると迷いますね。 ドウコク!さんの言葉を信じたいと思います。 ですから取り敢えず保留とします。 しかし三津田氏の『首無の如き祟るもの』は氏の最高傑作との呼び声が高いですよ。 私もなかなかの作品ではないかと思います。 さて乱歩、本日が最後となります。 『赤い部屋』 これはいわゆるプロバビリティの犯罪を描いた作品です。 「赤い部屋」と呼ばれる蝋燭だけが揺らめく怪しい部屋で、七人の男が息を潜めて聞き入る中、「私」は百人の人間を殺したと告白する。 しかも、いずれも法に触れることなく、殺人を犯したと言う。 さてその方法とは・・・。 といった内容で、これはミステリというより犯罪小説でしょうか。 『人でなしの恋』 お見合いでお嫁入りした私は、夫に十分愛されるが、ある日夫の怪しいそぶりが気になり、一人で調査を始めることを決意する。 そして夫の意外な秘密を知ってしまう。 本作はいわゆるサスペンス系の作品でしょう、しかもあの『サイコ』を髣髴とさせるような結末は、あっと驚くような意外性はないものの、じわじわと恐怖感を煽っていくような作風となっています。 読み進めていくうちに結末はなんとなく予想できますが、最後の最後に確りオチが用意されていて、その辺りは流石に抜かりがありません。 ではまた ^^ |
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【2782】 |
ドウコク! (2010年06月21日 22時30分) |
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これは 【2780】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 乱歩短編集、リクエストにお応えいただき、ありがとうございました。 >『赤い部屋』 これは奇遇です。 私は未読ですが、「忌館」での乱歩評に、この作品が出てきました。 谷崎潤一郎の「途上」という作品にも触れながら、作中人物に独自の解釈を語らせます。 「この犯罪、時間はかかるだろうが、殺したいほど憎い相手が、すぐに死んでしまっては納得がいかないだろうから、 じっくりと時間をかけて犯罪を行う点に、動機(憎しみなど)のリアリティさを感じる。」というように。 >『人でなしの恋』 これは読んだと思います。 確か、「人でない」がポイントだったような。 異常な感じが、印象に残っています。 メルカトルさんは、オチも含めて評価されているみたいですね。 さて、本日は雑感。 >しかし三津田氏の『首無の如き祟るもの』は氏の最高傑作との呼び声が高いですよ。 >私もなかなかの作品ではないかと思います。 これも、奇遇です。 実は昨日、いつもの大きな書店に出向いた際、この文庫を見つけたのですよ。 買おうかどうか迷ったのですが、結局、買いませんでした。 一日はやく、これを目にしていれば、買ったのに残念。 で、結局、購入したのは、次の3点。 折原一「叔母殺人事件」 歌野晶午「白い家の殺人」 鯨統一郎「浦島太郎の真相」 うーん、新しい作家や違うジャンルには、なかなか触手が動きません。 というかですね、ホントは第一候補は、麻耶雄嵩さんなのですよ。 でも、いつ行っても入荷されていない。 とほほ。 ところで、映画「13日の金曜日」はご覧になりましたか? |
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