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【2648】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません ころころ (2010年06月02日 11時03分) |
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・メルカトルさん、こんにちは。 >お忙しい中、投稿していただきありがとうございます。 >くれぐれも無理されませんよう、お願いしますよ。 なんの、メルカトルさんの方こそサボリを容認していただき ありがとうございます(^^;)えへへ >やはり一作だけ読んだだけでは、その作家の真価は計れませんね。 >まるでマルチ作家のようです。 柴田よしきさんのは、いずれの著書も基本的に文体も現代のものですし、 難しさは少ないです。読みやすい部類ではあると思います。 でも、読後に何か、ちゃんと残ります。 それが、暖かさだったり、切なさだったり、希望的なものであったり 人生の重みだったり。 さて、「フォー・ユア・プレジャー」終わりました。 物語のはじめの方に、妻に逃げられ、乳飲み子をかかえて 預ける場所を探していた男のエピソードがあったのですが、 これもエピローグで、ここと繋がってたのか!って無駄のない まとまり方でした。 人探し依頼の相手、アゲハ蝶のタトゥの男。 恋人の失踪・監禁・救助。 ストーカーに悩む恋人の妹。 そのストーカー。 恋人救助の際に見てしまった、2体の射殺死体。 そのために追われる身となった主人公「花咲慎一郎」。 無認可保育園の子供達の笑顔のためだけに、逃げる道を捨てて、 真犯人を見つける賭けに出た花咲。 見つけなければ、自分がその犯人として、ヤクザに人身御供として差し出される。 旧知の友人を人質に、切られたタイムリミットは24時間。 そして、真犯人が分かり、分かった時にはその犯人は・・・。 アゲハ蝶のタトゥの男。 ストーカーに悩む恋人の妹。 そのストーカー。 乳飲み子をかかえて預ける場所を探していた男。 これらが最後に見事に繋がります。 感想。 人とは守るべき対象が居て初めて、強くなれるのだと思いました。 無力な、幼い子供や赤ちゃん。 そして、それらが与えてくれる無償の笑顔。 心配してくれる周囲の者の思いやり、心遣いや心配。 そういったものが、自分にパワーをくれるのだなと。 自分だけのことだと、けっして、そのありがたさに気付かない。 同時に他人のことも思いやってあげられない。 めまぐるしく、展開するストーリーの中で残った読後感はそういったものでした。 いつも上手く言えなくてごめんなさいです。 さて、本日から「シーセッド・ヒーセッド」。 「フォー・ユア・プレジャー」の続編です。 これを終えたら、京極作品(^^) では、また(^^)ノ |
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【2652】 |
メルカトル (2010年06月02日 23時41分) |
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これは 【2648】 に対する返信です。 | |||
ころころさん、こんばんは。 >なんの、メルカトルさんの方こそサボリを容認していただき >ありがとうございます(^^;)えへへ 別にサボっておられるとか、そんなふうには思っていませんので、ご安心下さい。 現在のころころさんの置かれている状況は、ある程度理解しているつもりですから。 >でも、読後に何か、ちゃんと残ります。 それは大切な事ですね。 後味が良かろうが悪かろうが、やはり何らかの余韻を残して読書を終えたいものですから。 >これらが最後に見事に繋がります。 こういった一見バラバラだったストーリーが、最後に繋がってくるという構成は、私にとっては好きな部類に入ります。 伊坂幸太郎氏の『ラッシュ・ライフ』なんかもそうでしたね。 >心配してくれる周囲の者の思いやり、心遣いや心配。 >そういったものが、自分にパワーをくれるのだなと。 >自分だけのことだと、けっして、そのありがたさに気付かない。 >同時に他人のことも思いやってあげられない。 なるほど、深いですね。 同じ小説を読んで、私にそこまで掘り下げて考えられるかどうか、おそらく私には無理でしょう。 それだけころころさんが一作一作に、真剣に取り組まれている証拠でしょうし、それは賞賛に値するものだと思います。 私もころころさんを見習って、もっと感性を研ぎ澄ませて目の前の小説を読み込んでいかなければ、と考えさせられました。 ではまた ^^ |
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