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【2639】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません ゴールデンゼウス (2010年06月01日 00時53分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >なるほど、その辺りは作者の計算もあっての事でしょうね。 >作家は読者の心をいかに動かすかを、常に念頭に置いて執筆しているものでしょうからね。 まさにその通りでしょうね。 >やはり知っている地名が続出すると、テンションが上がりますし、臨場感が違いますよね。 そうなんですよ。 でもころちゃんの近くではブックオフであったようなことが書いてあったので、そういった探し方もあるのでは? >もう記憶が薄れているかもしれませんが、いかがだったでしょうか? この本の内容はもう定かではないのですが、この本は私自信初体験の本でビックリしました。 私が買ったときは普通になってましたが、初版本はフランス綴じになっていたそうです。 この本「生者と死者」は実は二つの物語になっています。 全体を通した物語が生者と死者という物語で、ある特定ページだけが別な物語になっているのです。 要はその特定ページに最初はフランス綴じが施されていて、そこだけで短編小説になっています。(それが何ページもある) 次にその綴じられているページをカッターで裂いて読むと、単独だった短編小説が長編小説な中に組み込まれて、まったく別の意味を持ってしまうという画期的な小説でした。 意味はわかりづらいかもしれませんが、最初から読んでいくと、真ん中でくっついているページがあり、?と思って本全体を眺めると、そういった箇所がたくさんでてくるのです。 だから最初は製本ミスということで、多くの返品があり書店の店員もわからなかったそうです。 その後、フランス綴じは中止になったそうです。 だから内容というよりも、本自体が非常にびっくりする装丁になっていました。フランス綴じ自体は絶版になってしまったので、もし初版本の切っていない本があれば、相当な高値になりそうですよ。 珍本です。 >泡坂妻夫は厚川昌男のアナグラムですね、これは知っていました。 おお、さすがですね。 私は友人からアナグラムのことを聞くまで、まったく知りませんでした(笑 それではまた。 |
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【2642】 |
メルカトル (2010年06月01日 23時13分) |
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これは 【2639】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >そうなんですよ。 でもころちゃんの近くではブックオフであったようなことが書いてあったので、そういった探し方もあるのでは? そうですね、一度当たってみる価値はありそうですね。 自宅から車で5分程の場所にありますので、近々他の絶版やら書店に在庫がない小説を探しに立ち寄ってみたいと思います。 >次にその綴じられているページをカッターで裂いて読むと、単独だった短編小説が長編小説な中に組み込まれて、まったく別の意味を持ってしまうという画期的な小説でした。 さすがはマジシャン、色々斬新な試みを生み出しているのには感心させられます。 それにしてもこの手法、私もどこかで体験した事があるような気がします。 作者名は忘れましたが、似たような仕様の小説を読みましたよ。 おそらく、泡坂氏のこの作品を下敷きにして、真似たものと思われますが。 >だから最初は製本ミスということで、多くの返品があり書店の店員もわからなかったそうです。 その後、フランス綴じは中止になったそうです。 帯や背表紙にでも注意書きをするべきでしたね。 そうすればそのような誤解を招くような混乱は避けられたかも知れません。 せっかくの新たなアイデアが残念な結果になってしまったのには、泡坂氏自身や出版社側もがっかりした事でしょうね。 そう言えば、同氏の『妖女のねむり』では、全く同じ様な記述が別の章で繰り返され、それこそ乱丁かと思いました。 色々な仕掛けを施し、読者を惹きつける努力を惜しまない作家でしたね。 さて『しあわせの書』最終局面を迎えました。 最後まで読んでいませんが、まさか小冊子「しあわせの書」をあのようなトリックに使用するとは、思いもよりませんでした。 まさに前代未聞の一度きりしか使えない奇天烈なトリックでしたね。 尚、昨日書いたマジックの種明かしはまだされていません、果たしてネタをばらしてくれるのか? ではまた ^^ |
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