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【2354】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません メルカトル (2010年04月24日 23時22分) |
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ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >読みづらいと感じたのは、島崎藤村、安部公房、小林秀雄、坂口安吾、山本周五郎とか若干古い人たちですかね。 まだ大勢いると思いますが・・・ なるほどねえ。 でも凄いですね、私はこの中だと安部公房、坂口安吾しか読んだ事がありません。 安部公房は寓意小説なので仕方ないでしょうが、坂口安吾は確かに独特の語り口調で読みづらいかもしれませんね。 中途で終わっていた坂口安吾の『復員殺人事件』を高木彬光氏が引き継いで、『樹のごときもの歩く』として完成させたというエピソードがあります。 ご存知でしょうか。 その『復員殺人事件』や『不連続殺人事件』は文体に非常に癖があり、読みづらかったと記憶しています。 >イギリスにおける競馬は、あくまで貴族の社交場として発展してきたので、日本では競馬=ギャンブルになってしまいますが、イギリスではスポーツ観戦に近いものがあります。 そうですか、その辺りはお国柄の違いなのでしょうか。 いかにも紳士の国イギリスといった感じがしますね。 だからこの「競馬シリーズ」も大衆に受け入れられたのかも知れませんね。 >期待が裏切られないといいですね。 ありがとうございます。 本日読み終えました。 やはり予想通りというか、期待通り、最終章はそれまでの地味な捜査とうって変わって、スピード感がぐんとアップし、エピローグまでぐいぐい引っ張ってくれました。 予想外の展開には驚愕とまではいかないまでも、アッと思わせるに十分なトリックとエンディングが用意されていました。 これだけでそれまでの地味さや退屈さが相殺された感があり、我慢して読んだ甲斐がありました。 全体としては前作のスピード感やストーリーの起伏には到底叶いませんが、警察小説としての出来はこちらの方が上だと思いました。 やはり最後まで読んでみないと分からないものですね。 ではまた ^^ |
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【2357】 | ![]() |
ゴールデンゼウス (2010年04月25日 17時59分) |
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これは 【2354】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >中途で終わっていた坂口安吾の『復員殺人事件』を高木彬光氏が引き継いで、『樹のごときもの歩く』として完成させたというエピソードがあります。 >ご存知でしょうか。 いや、それは知りませんでした。 読みづらいと、そのあとがなかなか手が出しづらくなるもんで。 でも安部公房だけは3〜4冊読みました。 >予想外の展開には驚愕とまではいかないまでも、アッと思わせるに十分なトリックとエンディングが用意されていました。 > >これだけでそれまでの地味さや退屈さが相殺された感があり、我慢して読んだ甲斐がありました。 やっぱり何かあるとは思っていましたが、そんな展開でしたか。 でも良かったですね。 私の方は上巻の五分の四まできました。 この物語はある上場企業の社長を誘拐する話なのですが、相手の素性がよくわからない人たちが集まって計画を練り、実行に移すというもので、今は警察の対応と新聞社の対応の場面になっています。 この高村薫という作家は、相当に内部事情に詳しいか、よほど綿密な取材を行ったと思われます。 警察の内部事情が手に取るようにわかります。 今野敏なんかも警察小説をずっと書いていますが、ある意味こちらの方が生々しさを感じます。 ぐんぐんスピードが上がってきました。 それではまた。 |
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