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【2234】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません ころころ (2010年04月12日 10時57分) |
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メルカトルさん、こんにちは。 まずは【2222】ゲットおめでとうございます〜(^^) 本日は、感想2作品。 「狂骨の夢」「上高地の切り裂きジャック」です。 まず「狂骨の夢」から。 朱美の謎が、先日途中感想で述べた私の感じた疑問点と合っていたみたいです。 結局、二人で揉み合って川に落ちたときがターニングポイントだったのですよね。 「狂骨の夢」は、最後にめでたく救われる人たちがたくさん出たように思います。 前2作がそうでなかっただけに、よけい思うのですが、 この作品から、少し方向性が変わったのでしょうか? つぎの「鉄鼠の檻」でも救われる者がいましたしね。 ひとつだけ不満。 脳幹屋敷について。 切り通しを挟んで建つ左右対称の2軒の家の説明がどうしてもピンと来なくて困りました。 文中の表現から想像で補えということなのでしょうけど、 これは、簡単に図解してくれてもよかった気がします。 家の中の間取りまでは問題があるにせよ、道をのぼっていって ふた手に別れて2軒の家はこういう建ち方だという簡単なものくらいは。 それがあっても別に謎やトリックに支障は生じないように思いました。 「上高地の切り裂きジャック」 2つの話が収録されていて表代作の他に「山手の幽霊」。 まず、表代作は、上高地でドラマのロケに来ていた女優が死体で見つかったというのが事件のきっかけ。 見つかった遺体は腹部が横にざっくり切り裂かれ、一部臓器が取り去られて 代わりにたくさんの石が詰め込まれていたと言うもの。 女優の足取りや、何故遺体があのようになっていたかの謎。 そして、犯人は誰?というものを追っていくと言う内容です。 御手洗の着眼点は遺体についていた「蛆」からでした。 そこから、次々と謎を切りくずしていきます。 「山手の幽霊」 これは、メルカトルさんも御存知だということですが、ざっと紹介。 山手に建つある家で持ち主が次々に不幸な死を遂げると言う噂。 街で生存を確認されていた人物がその家の核シェルター内で死んでいたという謎。 死んでいたはずの人なら何故街での目撃者が多いのか? そして、もうひとつは列車の運転手がみたトンネルでの怪現象の謎。 一見無関係な二つの幽霊が結びついていくと言う話です。 私は、この中に出てくる遺伝子組み替えの話が事件の要素の何に絡んだのかが全然わかりませんでした。 春先に人がおかしくなるのが、花粉のせいということから話が広がって これに流れていくのですが、あの話は、別にいらないんじゃ? 割り切れないファクターとして残ってしまいました。 なにか私が見落としているのかも知れませんが・・・。 さて、まもなく「絡新婦の理」にかかります。 では、また。 |
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【2241】 |
メルカトル (2010年04月12日 23時14分) |
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これは 【2234】 に対する返信です。 | |||
ころころさん、こんばんは。 >まずは【2222】ゲットおめでとうございます〜(^^) ありがとうございます。 投稿時間を見ていただくと分かると思いますが、私が連投している間の僅かな時間にゴールデンゼウスさんが投稿されてこのような結果になってしまいました。 本当はゴールデンゼウスさんに譲るつもりだったのですが・・・。 【2000】に続いて【2222】まで踏んでしまって、なんだか申し訳ない気持ちです。 >この作品から、少し方向性が変わったのでしょうか? 方向性が変わったのもあるかもしれませんが、この作品は他の京極作品と比べて、幻想味が色濃く全編を覆っている気がします。 ですから他とは一線を画している分、異色作といえると思いますが、一部の読者の間では非常に高評価を得ている事も間違いない事実です。 私自身は非常に評価し難い作品として印象に残っています。 ただ他の作品と比較すると、どうしても低評価になってしまいますね。 >御手洗の着眼点は遺体についていた「蛆」からでした。 >そこから、次々と謎を切りくずしていきます。 うーむ、そうですか。 流石は御手洗といった感じでしょうか、それともやや強引な推理を披露しているんでしょうかね。 気になります。 >私は、この中に出てくる遺伝子組み替えの話が事件の要素の何に絡んだのかが全然わかりませんでした。 島田氏の小説には多々あることだと思います。 一見関係ない学術的な解説が連綿と綴られているのですが、本当に事件とはほとんど関係なかったりします。 それは氏の衒学趣味の表れと思って、許してあげて下さい。 ではまた ^^ |
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