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【1756】 | 光と影の誘惑 ドウコク! (2010年02月25日 22時33分) |
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メルカトルさん、1周年おめでとうございます。 思えばこの時期、寒さの峠を越して春を迎えようとする時に、ここをたてられたのですね。 長いようで短かったのでしょうか、それとも、その逆かな? これからもよろしくお願いします。 >嘘のような話ですが、1K80回転とかね。 これは今では、絶対に考えられないですね。 25回を超えるのさえ、幻のようですから。 あと、DVD購入方法、ありがとうございます。 なるほど、ネット通販とブックオフですね。 マイナーな作品なら、ネットでないとダメでしょうね。 さて、せっかくの1周年ですから、本日はミステリで。 しかも、私の大好きな貫井徳郎氏の「光と影の誘惑」を。 中編4作の収められた本作、やはり私は表題作の「光と影の誘惑」が良かったです。 私の好きな、妖しげな雰囲気とは対照的に、リアリティを出そうとした丁寧な描写を前に、 「本当にこれはミステリなのだろうか? でも、最後に何かあるのだろうな。」と、 少し疑問を抱いたり不安にもなりましたが、さすがにラストで、見事にやってくれました。 ド肝を抜く、とまでは行きませんでしたけれども、 「なるほど、こう来るかー。」と、満足の行く仕掛けでした。 また、そこに至るまでの何気ない日常の記述も上手いと感じ、私はダレルことなく最後まで読めました。 解説によると、筆者が若くして書かれた本作や「慟哭」他などでの、一般社会の丁寧な描写や重いテーマについて、 「背伸びし過ぎて咀嚼しきれていない。」という批判があったそうですが、 以前、メルカトルさんが「老練な感じを受けた」と書かれた通り、私も違和感なく上手いと感じ、読むことができました。 人物に奥行きを与えるため、その人物の過去などにも触れる記述、(ともすれば本筋とは関係なさそうですが) 宮部みゆき氏を想起しましたが、決してひけはとっていない、と感じます。 他の作品は、明日に。 |
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【1761】 |
メルカトル (2010年02月25日 23時29分) |
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これは 【1756】 に対する返信です。 | |||
ドウコクさん、こんばんは。 >メルカトルさん、1周年おめでとうございます。 ありがとうございます。 思えば、こんなマニアックな部屋に沢山の方が訪れてくださいました。 結局、どの方も話題が尽きて去って行かれましたが、今でもロムして下さっている方もおられると思います。 その方々ひとりひとりに「ありがとう」の言葉を贈りたいと思います。 >これからもよろしくお願いします。 こちらこそよろしくお願いします。 一年が経つのは年々早くなっていくような気がしますが、本トピを立ててから本日で丸一年、そう考えて振り返ってみると、長かったかな、というのが本音です。 なんと言っても、波風立たず、平穏無事にここまでやってこられた事に対して、ドウコク!さんを始め、この部屋を訪れて下さったみなさんに感謝したいです。 >さて、せっかくの1周年ですから、本日はミステリで。 しかも、私の大好きな貫井徳郎氏の「光と影の誘惑」を。 貫井徳郎氏ですか、暫く読んでいないですねー。 『光と影の誘惑』、申し訳ないですが、タイトルさえ知りませんでした。 しかし、ドウコク!さんもやりますねえ。 貫井徳郎氏は実は本日が誕生日なんです、知ってましたか? >少し疑問を抱いたり不安にもなりましたが、さすがにラストで、見事にやってくれました。 途中の展開はどうであれ、ラストでサプライズが待っているというのはいいものですよね。 ミステリに限らず、多少中だるみや単調さを感じても、ラストで見事に着地を成功させて、驚かせてくれるとそれまでの退屈さを不思議と許せてしまうものです。 >また、そこに至るまでの何気ない日常の記述も上手いと感じ、私はダレルことなく最後まで読めました。 それは何よりでしたね。 私が残念に思うのは、貫井氏は『妖気切断譜』のような作品も書けるのに、何故もっとあのような妖しげな雰囲気の作品を書いてくれないのかということです。 『妖気切断譜』のラストはいかにも続編がありそうな記述で終わっているので、あれからずーっとそれを待っているのですが、書いてくれる気配はないですね。 残念でなりません、私のようなファンも少なくないと思うのですがね。 P.S カレーにマヨネーズは私です。 ではまた ^^ |
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