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【1701】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません メルカトル (2010年02月18日 22時59分) |
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ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >話はおどろおどろしいですが、この物語の底辺には(カインコンプレックス)があります。 なるほど、単なる青春ものとは一線を画する、というわけですか。 カインコンプレックスとはまた、一風変わったテーマを取り上げていますね。 兄弟間の心の葛藤などの描写もされているのでしょうか。 まさに青春小説としての体裁は採られているものの、哲学的な側面も備えているようですね。 ホラーとは程遠いと感じますが、実際そうなのでしょうか。 >早く読んでみてください。 はい、次回書店に寄る際に購入したいと思います。 >「狐罠」「狐闇」は本格的でガチンコなバトルが繰りひろげられているし、「メイン。ディッシュ」はコミカルな会話と料理が楽しめ、ミステリーとしての完成度も高い仕上がりになっています。 『メインディッシュ』もかなりの高評価を得ているようですね。 こちらのほうも気になります。 「香菜里屋シリーズ」に負けず劣らずの、滋味溢れる料理がふんだんに登場するみたいですし、それだけでも読む価値はありそうですね。 その上、私の好きな連作集というジャンルだそうで、非常に興味をそそられます。 >この北森鴻という作家は多重人格ではないかと錯覚するほど、主人公の性格も文体もすべて 新しいのです。 どれが本当なのか?? 作品、或いはシリーズごとに作風を変える作家は、島田荘司氏をはじめ、法月綸太郎氏など意外とミステリ作家には多い気がしますが、どの作家もやはり実力者との印象を受けます。 それなりの筆力も持ち合わせていないと、それ程幾度も作風を変えられるものではありませんから。 そういった意味でも、北森鴻氏はなかなかの実力者のようですね。 >今日から「支那そば館の謎」サブタイトル 裏京都ミステリー に入ります。 東京は良いところですねえ、何でも揃っている。 おそらく本作は私の近所の書店にはないでしょう。 一応探してはみますが。 ではまた ^^ |
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【1704】 |
ゴールデンゼウス (2010年02月18日 23時25分) |
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これは 【1701】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >カインコンプレックスとはまた、一風変わったテーマを取り上げていますね。 >兄弟間の心の葛藤などの描写もされているのでしょうか。 ドウコク!さんのレスにもちょっと触れましたが、映画と小説ではかなり印象が違うと思います。 4人の少年達はそれぞれに家庭に事情を抱えています。主人公は死んでしまった兄のことを両親がいつも話題にするので、カインコンプレックスといっても、死んだ兄弟に対してです。 そこで両親に認められたいという気持ちからの、ひと夏の旅というか冒険になるわけですが・・ 前にも書いた通り、この本の原題は「死体」です。 本来青春小説の題材ではありませんよね。 だから原作を読まないで映画を見ると、子供のときの 甘酸っぱい記憶が呼び覚まされる感じになりますが、本来はもっとヘヴィーな内容ですよ。 ジョン・レノンの音楽も完全に映画をサポートしてしまいましたね。 >『メインディッシュ』もかなりの高評価を得ているようですね。 「香菜里屋」シリーズよりかは、料理に関してはザックリとしていますが、それでも十分なのですが、一話づつではよく判りづらいのですが、最後で全てが納得できる良い出来ばえですよ。 又、この小説は最後に自分(北森鴻)が登場します。 本当の意味での登場ではないのですが、かなりシャレがきついのですが・・なるほどそういう事か!と。 ヒント:「虚無への供物」で最後にアリョーシャとみさおが事件を振り返っているとき、Bar アラビクのことを思い出しますよね。 あれと似た感じです。 それではまた。 |
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