返信元の記事 | |||
【1276】 | RE:獄門島 メルカトル (2009年12月11日 23時04分) |
||
ドウコク!さん、こんばんは。 >それは、「犯人について」です。 >これに関して、メルカトルさんは、どうお考えなのでしょう? ドウコク!さんのおっしゃる通りだと思います。 例えば映画では、犯人が脚色で変えられています。 ということは、すなわち誰を犯人に設定しても別に問題ない事になりはしないか、と思わざるを得ません。 金田一耕助がある人物以外、どこから犯人を断定できたのか忘れてしまいましたが、他の登場人物でもある程度重要な役どころの人物ならば、誰でも犯人になり得ると私は思いました。 まあこの小説は、フーダニットは二の次で、ホワイダニットに重点を置いていた事は間違いない気がします。 なぜ三姉妹は殺されなければならなかったのか・・・ しかも俳句の見立てによって。 『獄門島』はこれに尽きると思います。 他にも移動する釣鐘の謎など印象に残るシーンはありますが、やはりこの作品には横溝氏の「殺人の美学」のようなものが行間から読み取れますね。 >つまり、エラリー派からすると、「犬神家」は許せても、 >「獄門島」は、「そんな犯人、分かるわけないだろが!」ってツッコミがきそう、って意味です。 犯人像としては問題ないと思いますが、やはり○○以外犯人を断定する要素が薄い気はします。 ですから、そういったツッコミはあって然るべきなのだと。 >それに、私にとって、本作は「そんなことは瑣末に過ぎない」と感じる傑作、という評価ではあるのですが。 分かりますよ、ええ分かりますとも。 本作は、横溝氏のベストに挙げる方も多いですし、戦後ミステリのベスト10に入ってもおかしくない不朽の名作と言っても良い作品だと思います。 ではまた ^^ |
■ 9,999件の投稿があります。 |
【1279】 |
ドウコク! (2009年12月12日 21時47分) |
||
これは 【1276】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >なぜ三姉妹は殺されなければならなかったのか・・・ この点に関しては、(弱い気もしますが)原作では、個人的に、一応、合理的だったと感じています。 そして、その理由が一転して、一瞬で無意味になってしまう虚しさ、も見事だった、と思います。 でも、映画版の犯人だと、その理由がねぇ……、というのが正直な感想です。 さて、映画版「獄門島」、その他に。 これは記憶が曖昧なので申し訳ないのですが、 (=ご報告したのかどうか、または、メルカトルさんがガンダム好きなのかどうかが曖昧、という意味) この映画には、「ガンダムのシャア」が、実物で出てきます。 後半部分で、ホンの一瞬だけですが、声を聞いた瞬間、「これ、シャアやろ?」って、すぐ思いました。 そこで、映画の登場人物をビデオでもう一度見直し、 その後、「ガンダム」の声優名をチェックして、(これはレンタル屋で「獄門島」返却時にしました) 納得しました。 他に、この映画、和尚さんの鬼気迫る演技、瀬戸内海の風光明媚な景色、若き日の大原麗子の可憐さ、 なども合わせて、未見の方には、ぜひ見て頂きたい映画だとは思います。 (映画として、です。 ミステリ的には、犯人の変更も含め、少し不満が残りますが。) |
|||
この投稿に対する 返信を見る (1件) |
【1277】 |
ドウコク! (2009年12月11日 23時37分) |
||
これは 【1276】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、再びです。 >移動する釣鐘の謎など印象に残るシーン ありましたねー。 今、思い出しましたよ。 明日も「獄門島」の映画の話で続けるつもりです。 では、おやすみなさい。 |
|||
© P-WORLD