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【1248】 | RE:続・明暗 メルカトル (2009年12月05日 23時03分) |
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ドウコク!さん、こんばんは。 >それは、作者が晩年に抱いていたらしい、究極の思想、「則天去私(そくてんきょし)」にあります。 私は漱石という作家は、もっと楽天的な人だと思っていました。 あくまで作品のタイトルから来るイメージのみで語っていますが。 まあそれは作家ですから、色々な思索を巡れらせているであろう事は容易に想像がつきますが、それ程の思想を持って晩年を迎えていたとは知りませんでした。 >つまり、「私」=私心、エゴイズム、欲望 を捨てて、「天」=自然、運命 に任せた生き方が理想である、ということらしいのです。 なるほど、それが決して長いとは言えないがその分濃密であったであろう執筆生活から得た、自ら生み出した座右の銘だったのでしょうね。 >従って、この言葉の意味をどう解釈するか、は漱石ファンや研究者にとって、大きな意味を持ちます。 今聞いたばかりのこの言葉の重みの意味を、私にはどう解釈すべきなのか、思考する術もありませんが、とにかく晩年の漱石にとって、己を律するための戒めの言葉と受け取ってよいのでしょうかね。 >ですから、続編を謳うなら、当然、この思想も明らかにすべきなのです。 あの漱石の絶筆の続編ですからね、それを執筆する意味の深さも考慮に入れて、書き込んで欲しかったような気はします。 しかし、それこそ未読の私に掘り下げた感想を書けるはずもありませんので、この辺りにしたいと思います。 ではまた ^^ |
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【1249】 |
ドウコク! (2009年12月05日 23時31分) |
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これは 【1248】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、再びです。 私見では、漱石は、前半が読者向けサービス精神の優先、後半が人間のエゴイズムの考察中心、となります。 これについては、もっと語りたいのですが、長くなりそうなので、この辺で。 「次回 悪魔が来りて笛を吹く」 では、おやすみなさい。 |
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