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【104】 | コピペ 17-7 クレヨンしんちゃんの13年 真比呂 (2008年12月27日 15時15分) |
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52 名前:第五話(5/6) ◆TmK8dn3Gxg 投稿日:2006/04/07(金) 02:03:57.22 ID:60VRmiQN0 ひっきりなしにこぼれるナミダをなめながら、僕はあることに気が付いた。 僕はここを、今しんちゃんがすわりこんでいるここを、知っている。 ここは、僕と君が初めて会ったところ。 僕と君との、始まりの場所。 54 名前:第五話(6/6) ◆TmK8dn3Gxg 投稿日:2006/04/07(金) 02:04:19.48 ID:60VRmiQN0 僕は待っていた。 あきらめながらも、いつか。 いつか、おっこちたわたあめでも。 おいしいそうだって言ってくれる人が。 ひろいあげて、ぱんぱんってして。 まだ食べられるぞって、言ってくれる人が、来てくれるって。 59 名前:最終話(1/3) ◆TmK8dn3Gxg 投稿日:2006/04/07(金) 02:05:47.18 ID:60VRmiQN0 「シロ。」 名前をよばれて、僕は顔を上げる。しんちゃんが、笑っていた。 まだまだナミダでいっぱいの顔で、それでも笑っていた。 「シロ、くすぐったいぞ。 そんなにオラの涙ばっか舐めてたら、しょっぱい綿飴になるぞ。 しょっぱいシロなんて、美味しそうじゃないから。 だからシロ、オラ、待ってるから。 今度はオラが待ってるから。」 しんちゃん。 「だから、もう一度、美味しそうな綿飴になって。 そんでもって、戻ってくるんだぞ。」 だいすき。 61 名前:最終話(2/3) ◆TmK8dn3Gxg 投稿日:2006/04/07(金) 02:06:26.84 ID:60VRmiQN0 ぼくはしんちゃんに抱きしめられながら、さいごの夢を見る。 もういちど、わたあめになる夢を。 もういちど、おさとうになって、とかされて。 くるくるまわって、あまい、あまいわたあめになる。 目ざめたときに、だれよりも、 君がおいしそうだって言ってくれるわたあめになるために。 ふわふわのわたあめ。さくらいろの、あったかなわたあめ。 君が大好きだっていうキモチをこめた、君だけのわたあめ。 62 名前:最終話(3/3) ◆TmK8dn3Gxg 投稿日:2006/04/07(金) 02:06:58.49 ID:60VRmiQN0 僕はシロ、しんちゃんのしんゆう。十三年前に拾われた、一匹の犬。 まっ白な僕は、ふわふわのわたあめみたいだと言われて。 おいしそうだから、抱きしめられた。 僕はシロ、しんちゃんのしんゆう。 今度はさくらいろの、ふわふわのわたあめになって。 君に、会いに行くよ。 63 名前: ◆TmK8dn3Gxg 投稿日:2006/04/07(金) 02:08:18.05 ID:60VRmiQN0 勢いで此処まで書かせていただきました。 至らない点も多かったと思いますが、ありがとうございました。 |
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【106】 |
ちびケロ★ (2008年12月27日 17時41分) |
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これは 【104】 に対する返信です。 | |||
真比呂さん、こんばんわ。しんちゃんの話・・・泣けます。悲しい話はヤバイっす。 今年は俺にとって「別れの年」でした。優しかった母と14歳の愛猫、両方を亡くしました。 お陰ですっかり涙もろくなりました。 来年こそは、良い年であって欲しいと切望しています。 真比呂さんにとっても、良い年でありますようお祈り申し上げます。 |
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