返信元の記事 | |||
【570】 | 『オラの家族 Vol.2 (1)』 ゑびす5 (2006年09月19日 10時48分) |
||
『オラの家族 Vol.2 リリーの1日編(1)』 オラは昔から犬が好きだった。 しかし,金を出して犬を飼ったのは,リリーが初めてだ。 オラにとって,リリーは超高級犬である。 今までは,野良犬を拾ってきたり,知り合いから貰ったりしてたのだから。 しかし,リリーは,今まで飼った犬の中で一番のはずれだ。 その事については,前回書いたのでもう止めにする。 さて,今回は彼女の1日の行動を記そう。 6:00 暇なんだから早く起きてよ 彼女の1日は,まず,オラと嫁の間から起床する事から始まる。 熱帯夜以外は,まず,このパターンである。 夜明けの肌寒さの中,人の温もりを求めて,オラと嫁の間に入ってくるのだ。 そして,起きて一つ伸びをすると,真っ先に嫁の顔を鼻先で突っつく。 早く散歩に連れて行けという彼女の欲望の催促である。 時々,5:00前に起きて,嫁に怒られるときもある。 6:30 お散歩大好き 約2kmの距離の堤防を散歩する。 堤防に行く途中,3匹の犬に対して吼える。 これは日課である。 彼女の彼女なりのセレモニーなのである。 何せ,彼女は吼える犬なのだ。 犬を見て,黙っていることはできない。 でも何故か,猫を見てもあまり吼えない。 いつもの3匹に対しては,彼女なりに自分が優位に感じられるのだろう。 強気の姿勢で吼えまくる。 そして,嫁(たまにオラ)に必ず叱られる。 それでも,彼女は決して吼えるのを止めようとはしない。 お馬鹿さんなのである。 堤防に着くと,ハーネスから紐を外し,自由に歩かせる。 彼女は,紐を解き放たれても,喜び勇んで走り回ることはあまり無い。 嫁やオラの傍から20m以上は離れない。 不安なのである。 彼女が先に歩いている時は,15mも離れると立ち止まって追いつくのを待っている。 所々で,何か彼女にとって気になるものがあるのか,熱心に臭いを嗅ぐ。 必然的に嫁やオラに置いて行かれる。 すると彼女は,猛スピードの必死の形相で追いかけてくる。 兎に角,独りになるのが不安なのである。 そして,時々,他の散歩の犬とすれ違う。 よく会う犬に,じいちゃんが連れた柴犬がいる。 おじさんが連れたラブラドールにも,時々会う。 勿論,彼女は吼えまくるのは言うまでもない。 しかし,彼女の前脚は震えている。 いつも震えている。 ビビッているのである。 負け犬の遠吠えである。 震えるくらい怖いのなら吼えなきゃいいのにと思う。 しかし,彼女の中の何かが彼女を駆り立てるのだろう。 必ず吼える。 もうこのパターンは止めて頂きたい。 そして,無事かどうかは分からんが,散歩が終わって帰宅する。 |
■ 1,073件の投稿があります。 |
108 107 106 105 104 103 102 101 100 99 98 97 96 95 94 93 92 91 90 89 88 87 86 85 84 83 82 81 80 79 78 77 76 75 74 73 72 71 70 69 68 67 66 65 64 63 62 61 60 59 58 57 56 55 54 53 52 51 50 49 48 47 46 45 44 43 42 41 40 39 38 37 36 35 34 33 32 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 |
【572】 |
ゑびす4 (2006年09月20日 03時43分) |
||
これは 【570】 に対する返信です。 | |||
『オラの家族 Vol.2 リリーの1日編(2)』 7:00 ハムが食べたいわ 彼女の食事は主にシーザーだ。 1缶128円也(一番安い店で)である。 シーザーよりランク下のドッグフードは一切食べない。 1回,賞味期限の切れた安売りのフードを食べさそうとしたが,駄目だった。 でも,彼女はシーザーに満足してわけではない。 彼女の楽しみは,フードを全部食べ終わった時に貰えるハムなのである。 彼女はフードよりも人間の食べ物に対して異常な程の執着心を持っている。 もしかしたら犬のグルメなのかもしれない。 前世が人間だったのかもしれない。 もう,好き嫌いがはっきりしている。 しかし,フードを全部食べなければ,ハムは貰えない。 原則的に。 ハムは,食事をしっかり摂ったご褒美なのである。 しかし,時々原則を外れる事がある。 どうも生理中になると,彼女の食欲は減退するらしい。 フードを全く食べようとしない。 そんな時は,彼女に対して甘すぎる嫁は,ハムをフードにトッピングする。 そして,ようやく彼女の食事は終わる。 7:30 あたし果物大好きよ オラは,朝食を摂らない事が多い。 大体は朝食代わりに,季節の果物を食する。 彼女は,オラが果物を食べようとすると,必ずオラの前でお座りをする。 勿論,横座りだ。 そして,切ない目をしてオラを見上げる。 嫁は,必ず彼女用の小さく切った果物をオラの皿に載せている。 彼女は,本能的・経験的にそれを知っている。 彼女用の果物を貰えるまで,オラから離れることは絶対に無い。 オラから果物を貰い終わって,「終わり」と宣言されるまでオラの前に座っている。 「終わり」と宣言されても離れない事の方が,多いかもしれない。 7:45 行っちゃイヤン ジャラッとした,車のキーの音でオラの出勤が分かる。 オラが出勤しようとすると彼女は激しく吠え立てる。 「行くな」と言っているのである。 彼女は,家から誰かが去っていくのをとても嫌がる。 どんな客に対しても,家から去ろうとする者には「行くな」と吼えまくる。 そして,時々,オラのズボンの裾を噛り付き,行かれない様にするときもある。 この間もズボンの裾を破かれてしまった。 しかし,オラは無情にもそのまま出勤するので,彼女は諦めるしかない。 8:10 ねえちゃんも行ってしまうの? オラの時と同様,激しく吠え立てる。 しかし,娘にも無情に置いて行かれる。 8:30 布団でじゃれじゃれ 嫁が布団をしまう。 布団を畳む行為が,彼女にとって面白いらしい。 次々と畳まれていく布団にダイビングアタックを仕掛ける。 嫁も布団を畳みながら,彼女に構ってやる。 彼女のお気に入りは,オラの布団下に敷かれている乾燥剤入りの敷物である。 オラは寝汗がひどい為,毎日これを敷いて寝ている。 これが彼女にとって,堪らないらしい。 乾燥剤入りの敷物の周りを激しく吠え立てながら齧ろうとする。 しかし,齧られてしまっては,使用不可となってしまうので,嫁は必死に防戦する。 これが嫁と彼女とのお遊びだ。 今のところ嫁は防衛し続けている。 9:30 お楽しみのおやつまだかしら? 嫁が家事をこなしている間でも,この時間になると彼女は冷蔵庫の前でお座りをする。 おやつの時間だからである。 おやつの内容物は色々だ。 彼女はこれを食べ終わらない限り,冷蔵庫の前から離れない。 そして,食べ終わると,ものすごく悲しげな目をする。 |
|||
この投稿に対する 返信を見る (1件) |
108 107 106 105 104 103 102 101 100 99 98 97 96 95 94 93 92 91 90 89 88 87 86 85 84 83 82 81 80 79 78 77 76 75 74 73 72 71 70 69 68 67 66 65 64 63 62 61 60 59 58 57 56 55 54 53 52 51 50 49 48 47 46 45 44 43 42 41 40 39 38 37 36 35 34 33 32 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 |
© P-WORLD