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【373】

RE:近頃どこもサッパリやねぇ

コンビニ (2006年10月23日 21時55分)
これには何通りかの説明があるようですが、私が思うところの最も妥当性あるものをご紹介いたします(注2
実際にこの問題において「ではこのゲームの妥当な参加料はいくらか?」を調査した人の研究によると、4〜6万円との回答が最も多かったそうです
6万円と答えた人にその理由を尋ねると彼らは異口同音に次のように答えたそうです

「裏が連続して5回出ることはめったに起こりませんけど、まだなんとなく実感できます。でも6回も連続することは想像を絶しています。7回以上はもはや勘定に入れませんでした」

これは、人というものは「勘定に入れる事象」と「勘定に入れない事象」の2通り持っていると解釈することができます
即ち、想像を絶するめったに起こらない部分の期待値は計算に入れていません
だから、100万円払ってまでこのゲームに参加したいとは思わないわけです

このことはパチ客にも言えると思います
パチをする意思決定において、めったに起こらない2000回、3000回嵌りなど期待値の計算に入れていない可能性が高いと言えます
店内で現実にそういう台を見かけたとしても自分にはめったなことでは起こらないと考え、それを勘定には入れないわけです
特に小規模店をMHにされておられる方につきましては、大嵌り台を見かける機会が少ない分その傾向が強いと思われます
(同時にこのことは、大規模店より小規模店のほうが嵌り台に対する苦情が出やすいことを意味しております)

この「勘定に入れられなかった事象」。これこそがパチ屋さんがビジネスとして成り立っている原資であると私は考えます
もちろん、パチ屋さんから見れば稼動1時間当りの儲けの計算があって、それが根拠となっているのでしょうが
それでも尚、パチ客がパチを打つのはこの「勘定に入れられなかった事象」が存在しているからに他ならないからです

そういう意味において、元来パチ客は期待値におけるバイアスを持っていると言えます
期待値主義の方でパチがとても上手い人は、このバイアスを自らの心理状態の中で補正した上で、それでも打つ価値ありと判断した場合に打っているのだと考えます(私の仮説です)
ライトユーザにとって、今の機種は「勘定に入れない事象」が多くなりやすいのだと思います


※注1
大昔のヨーロッパではサイコロ賭博の研究者が博打の胴元に雇われていたそうです
その人たちが確率論の分野を切り開いております。後世になってから、数学者として認められた人たちです
※注2
これは心理学的な説明です。経済学的には以前にご紹介した「限界効用逓減の法則」を使って説明ができます

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【375】

RE:近頃どこもサッパリやねぇ  評価

コンビニ (2006年10月24日 00時07分) ID:MiCzFiVj

先の説明には期待値主義の方にとって誤解を招く表現があるように思いますので、補足説明いたします

期待値主義の方々は、数学的な意味で厳密にその台を評価しておられます
ところがその計算の中には、先ほどの「サンクトペテルブルクのパラドックス」にあるような本来なら計算に入れるべきでない(めったに起こらない)期待値の分も含んでおります
ですから、その台をその分だけ過大評価していることになります

そのことが期待値と実験値のギャップとなって現れ、予想外の負けをもたらすことになります
【374】

RE:近頃どこもサッパリやねぇ  評価

コンビニ (2006年10月23日 21時56分) ID:VvVuSnZi

>確率のバラツキの適正値が、どこなのかが、メーカーにも、ホールにも分からないのが現状なのかもしれません、
>今の台は、あまりにも、ホール側に向きすぎたため、結果的に大幅にユーザーを少なくしたのではないでしょうか?

私もそう思います。挙業体制でその辺りの共同基礎研究(数学、経済学、経営学、心理学面で)をお願いしたいものです(注1
と申しますのも、期待値と人間の意思決定には数学的な解だけを根拠としては説明のつかないこともあるからです

「サンクトペテルブルクのパラドックス」というものがあります
デジハネ派さんは確率計算を得意とされてるようなので既にご存知かもしれません。説明に今暫くご辛抱ください

例によって、コインの表裏賭博に例えます。今回は若干ルールが異なります
コインを「表」が出るまで投げつづけます
「表」が初めて出るのが1回目ならば2万円、2回目ならば4万円、3回目ならば8万円・・・N回目ならば2のN乗万円が賞金として貰える
このとき、このゲームに参加料100万円払ってまで参加するのは得か?の問題です

期待値主義の立場をとると、参加したほうが得!となります
何故なら、ゲームの期待値は+∞(無限大)となるからです

 (1/2)×2万円+(1/4)×4万円+(1/8)×8万円+・・・
=1万円+1万円+1万円+・・・
=+∞

つまり、いくら参加料を払っても得なゲームなわけです
これは、明らかに現実の感覚とはかけ離れております
では、何故このような矛盾が起こるのでしょうか?
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