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【3239】 |
メルカトル (2010年10月02日 23時21分) |
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これは 【3237】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >まず、聖書の話は、メルカトルさんが本格的に欧米ミステリに挑戦するまで(まだ先とのことで)は、置いておきましょう。 そうですね、海外の作品に手を出すようになったら、余程心境の変化があったと思ってください。 それまでは、ホラーであろうが怪談であろうが、国内で裾野を広げていこうと目論んでいます。 >神父さんはカトリックで、牧師さんがプロテスタントというように、色々と細かい違いもあるようですし。 何故呼び方が違うのでしょうか、便宜上そうしたわけですかね。 >おお、中島らも氏に、がぜん親近感がわいてきました。 何せ、私の実家は、チャリで10分も行けば、尼崎市なもので。 そうですか、それはまた偶然ですね。 これを期に代表作の『ガダラの豚』なんかどうですか? しかし、これは大作過ぎるので、個人的には『人体模型の夜』などがお薦めです、なかなか面白いですよ。 >つまり、筒井氏は「大衆」向けの作品を書いたが、その当時の「大衆」には、それらを理解する素養が充分にあった うーむ、そうですか。 まあ確かに、そういった素地がなければ、敢えて難解な心理学や哲学を自分の作品に取り入れたりはしないかも知れませんね。 >それは、今年はなぜか、近隣のスーパーでどこも、焼いたサンマが2匹(2尾?)セットでしか売っていないのです。 今年はサンマが不漁なのでしょうか。 それとも、何か外に理由があっての事でしょうか。 どのスーパーも示し合わせたように、というのが理解しがたいですね。 謎は深まるばかり・・・。 ちなみに私がたまに行くスーパーでも、確か2匹パックで売っていたような気がします。 でも、生のサンマはバラ売りしていますよ、値段は忘れましたが。 例年に比べてもそれ程高くはなかったような気はしますよ。 >仕方がないので、今日はついにお造りを買いました。 いや、お造りも私は美味しいと思いますけど。 でもやっぱりサンマと言えば、塩焼きでしょうね。 かと言って、自分で焼くのは結構後始末とか面倒ですしね、生で買って塩焼きにするまではしたくはない、そんな気持ちも分かりますよ。 ではまた ^^ |
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【3238】 |
メルカトル (2010年10月02日 22時57分) |
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これは 【3236】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >確かに興味をそそられますね。 読んでみます。 単行本、ノベルズ、文庫本(上下二巻)が刊行されていますが、現在もっとも入手しやすいのはノベルズのようです、いずれも講談社。 それも500ページを超える大作ですので、気軽にというわけにはいかないですが、読んでみて損はないと思いますよ。 >そのデビュー作は読んでいませんでした。 残念な方向というのは、何となく可笑しいですね(笑 あくまで個人的には、という意味ですので、SF風味のミステリ好きな方にはたまらない作品が多いのではないでしょうか。 私は、あくまで本格志向で勝負して欲しかった、というのが本音です。 >これは小説の話ですが、こういったことは実際問題として往々にしてあるわけで、それでも食事を用意するお母さんの様子などは、大変痛ましいものを感じます。 おっしゃるように、実際ありそうな光景ともいえますね。 幼くして突然亡くなった子供の部屋を、亡くなった時のままの状態を保持している親御さんも少なくないと聞きます。 あまりに過酷な運命を受け入れられないんですね。 分かる気がします。 >何となく想像が沸いてきますが、これはメルカトルさん自身が、精神的に受け入れ難いという意味ですか? そういった変わった性癖は分からないでもないですが、その先の展開は、私には受け入れがたいものがあります。 そんな愛の形もあるのかもしれない、とは思いますが、いくらなんでも愛する人の為にそこまでするか?との嫌悪感を覚えますし、私には到底真似出来ないのは間違いありません。 ただし、小説としては評価しますよ。 逆にそこまで描き切らないと、煮え切らない居心地の悪さが残るでしょうからね。 >今後の展開が楽しみです。 期待を裏切らない出来だと良いですね。 さて『赤々煉恋』、最終話『いつか、静かの海に』。 主人公の「私」の小学四年生の時の話。 父親の男手ひとつで育てられた「私」は、父が夜勤の為、あまり顔を合わせることがなく、晩御飯も一人で食堂に食べに行ったり、ラーメンを作って食べたりしていた。 ある日、学校から帰ってすぐに寝込んでしまった「私」は夜中に空腹を感じ夜道を彷徨っていたら、偶然ある男に出会う。 男からインスタントラーメンを売ってもらったのだが、その際、男がお姫様と呼んでいる女の人を目撃する。 「私」はそのお姫様が気になってまた男の家を訪ねるのだが、その女の人にはとんでもない秘密が・・・。 といったストーリーで、これまた風変わりなホラーとなっています。 そのお姫様の正体とはいったい何なのか?が興味の焦点です。 ではまた ^^ |
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【3237】 |
ドウコク! (2010年10月02日 22時16分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、大変です。(いや、別に大したことはないのですが) 何が大変かは、後述します。 まず、聖書の話は、メルカトルさんが本格的に欧米ミステリに挑戦するまで(まだ先とのことで)は、置いておきましょう。 それに、これを読んだだけでは分からないことも、ありますしね。 例えば、カトリック(旧教)とプロテスタント(新教)。 神父さんはカトリックで、牧師さんがプロテスタントというように、色々と細かい違いもあるようですし。 >中島らも氏も尼崎生まれで関西育ちなので、通じる部分はあるかもしれませんね。 おお、中島らも氏に、がぜん親近感がわいてきました。 何せ、私の実家は、チャリで10分も行けば、尼崎市なもので。 ちなみに、地元では「尼」と略します。 例:「昨日、尼の○○っていうラーメン屋に行ってんけどな……。」 >読者を置き去りにするのだけは止めて欲しいと思いますね。 これについてなのですが……。 実は私は密かに、「筒井氏は、読者を置き去りにしたわけではない。」と思っています。 つまり、筒井氏は「大衆」向けの作品を書いたが、その当時の「大衆」には、それらを理解する素養が充分にあった、 カントやヘーゲル、ユングやフロイト、マックス・ウェーバーなんか、基本だったのでは?、と思っているのです。 昔の人(といっても少し前の話ですが)は、レベルが高かったのでは? さて、(私にとって)大変なこと。 それは、今年はなぜか、近隣のスーパーでどこも、焼いたサンマが2匹(2尾?)セットでしか売っていないのです。 去年までは1匹のパックもあり、それでサンマを堪能していたのですが。 2匹は多すぎる、食べきれない。 だから、今年の秋は、まだサンマを食べていないのです。 仕方がないので、今日はついにお造りを買いました。 でも、サンマは焼いてこそ美味しいのに……。 |
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【3236】 |
ゴールデンゼウス (2010年10月01日 23時36分) |
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これは 【3234】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >『奇偶』はゴールデンゼウスさん向けかもしれませんね。 >ツキや運命の不思議を扱った、ミステリとは言いかねますが、風変わりな作品です。 >偶然と必然に拘って描かれた大作で、なかなか興味深い内容ではないかと思います。 確かに興味をそそられますね。 読んでみます。 >ただ、私は西澤氏の作品の中ではデビュー作の『解体諸因』が一番好きなんですけどね。 >出来ればこの路線で突っ走って欲しかったのですが、作者自身が本格物では飽き足らなかったのでしょうか。 >私にとっては残念な方向に、情熱を注いでいるようですね。 そのデビュー作は読んでいませんでした。 残念な方向というのは、何となく可笑しいですね(笑 >ただ、主人公は死んでいて、亡霊だけの身となっていますが、本人もそれには気付いています。 これは小説の話ですが、こういったことは実際問題として往々にしてあるわけで、それでも食事を用意するお母さんの様子などは、大変痛ましいものを感じます。 心に壁を作ってしまい、決して認めようとしない・・現実は決して変わらないのですが・・・ >さて『赤々煉恋』、第四話『私はフランセス』。 > >これは恐ろしい話です。 >途中からはその後の展開が予測できるのですが、予想通りの展開に恐れ戦かずにはいられません。 何となく想像が沸いてきますが、これはメルカトルさん自身が、精神的に受け入れ難いという意味ですか? さて「魔王」ですが、この主人公の特殊な能力について、本人は大いに悩むことになります。 ところが意外な場所に、これは想像ですが、多分同じ能力を持った人が登場してきます。 ある種のミュータントのようなものですね。 今後の展開が楽しみです。 Z |
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【3235】 |
メルカトル (2010年10月01日 23時26分) |
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これは 【3233】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >いや、別に理解する必要は無い、と思います。 というか、アレは無理でしょう。 そうでしょうね。 総じて宗教の教義というものは、難解だと思いますが、特に聖書は分量が膨大すぎて、私にはとても手に負えないでしょう。 >だから、本物の聖書も読まなくて良く、例えばあらすじだけでも分かるような本で、充分だと思います。 なるほど、そういった教本のような書物が出版されているのですね。 それだったら、分かりやすく解説されているでしょうから、何とかなりそうな気もします。 >だいたい、本式の「新約聖書」では、イエスの生涯について同じ話(細部は違うが)を、4人の作者が書いているし それは聞いたことがあります。 はて、しかしどこでそんな話を聞いたのか? もしかしたら、以前ドウコク!さんの投稿を覚えていたのかもしれません。 >「アイルランドの薔薇」、“強烈なラスト”というよりも、(以前に書きましたが)ミステリには珍しい、ホンワカ感を感じさせる、ですね。 そうでしたか、それは失礼しました。 ミステリでも、そんな読後感を抱かせてくれる作品は貴重だと思います。 意外とありそうでないんですよね。 驚愕のラストはそこそこお目にかかれますけど。 >大阪人として持って生まれたサービス精神と、膨大な知性と教養の成せるワザだと思います。 そういえば、中島らも氏も尼崎生まれで関西育ちなので、通じる部分はあるかもしれませんね。 勿論、知性と教養という意味では、筒井氏には敵わないと思いますけど。 >どうやら筒井氏は、哲学(中でもカントやヘーゲル)・心理学(ユングやフロイト)・社会学(マックス・ウェーバー)などに精通しているようで、 >そういうのが少しぐらいならイイけれど、大挙して出てくる作品もあり、そうなると、もうお手上げですね。 そんな作品も描いているのですね。 しかし、書いている本人は良いでしょうが、読者を置き去りにするのだけは止めて欲しいと思いますね。 >「正・反・合の弁証法的に言うと……」、「……これはリビドーで説明することができるだろう」 リビドーですか、確かに難しい専門用語ですね。 ユングやフロイトを勉強していないと、何が何やらさっぱり分からない感じですか。 >ともかく、深い一方で幅広く、且つ一筋縄ではいかない、作家だと思います。 なるほど、あの風貌にはそのような面も隠されていたわけですね。 やはり、聞いてみないと分からないものですね、大作家の人となりというものは。 ではまた ^^ |
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【3234】 |
メルカトル (2010年10月01日 23時03分) |
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これは 【3232】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >その二つは読んでいなかったですね。 『奇偶』はゴールデンゼウスさん向けかもしれませんね。 ツキや運命の不思議を扱った、ミステリとは言いかねますが、風変わりな作品です。 偶然と必然に拘って描かれた大作で、なかなか興味深い内容ではないかと思います。 一方の『垂里冴子のお見合いと推理』は、山口氏にしては珍しく、いたってノーマルな設定の気軽に楽しめる連作推理です。 >なるほど、他にも西澤保彦氏もそうですね。「七回死んだ男」「人格転移症候群」なども、そういった意味ではかなり特異な設定になっていますね。 おっしゃる通りですね。 特に『七回死んだ男』は作者の代表作ではないかと思います。 これまた、普通のミステリ作家には思いもつかない発想が素晴らしい異色作ですね。 ただ、私は西澤氏の作品の中ではデビュー作の『解体諸因』が一番好きなんですけどね。 出来ればこの路線で突っ走って欲しかったのですが、作者自身が本格物では飽き足らなかったのでしょうか。 私にとっては残念な方向に、情熱を注いでいるようですね。 >文章、ストーリー、何をとっても素晴らしいですよ。 うーむ、そうですか。 今後読むかどうか分かりませんが、一応念頭に置いておきます。 >実は主人公は死んでいて、霊魂がそれに気付いていなかったのでは・・・? これはネタバレにはならないと思いますので、正直に申し上げますが、その通りです。 ただ、主人公は死んでいて、亡霊だけの身となっていますが、本人もそれには気付いています。 ですので、今時流行らないルーズソックスを死んだ時の姿のまま履いていたりするわけです。 さて『赤々煉恋』、第四話『私はフランセス』。 これは恐ろしい話です。 ですから、朱川氏もその辺を気遣ってか、登場人物すべてがイニシャルで表記されています。 ある宗教団体に家族ぐるみで入っている家庭で厳しく育てられた私、Rは小学校の頃から盗み癖が治らなかった。 別に欲しいから盗むのではなく、手が勝手に動いてしまうのだ。 そしてついに万引きを発見され、それを知った家族からは教義により、家から追い出されてしまう。 やむを得ず娼婦に身をやつしたRは、ある日「体の柔らかい女を頼む」という客の要望に応えるべく、指名される。 それが、Mとの初めての出会いだった。 MはRに腕を後ろで縛らせて欲しいと要求してきた。 行為のあとRはMに対して、底知れぬ魅力を感じ個人的に付き合うようになるが、Mは人に言えない性癖を 持っていた・・・。 途中からはその後の展開が予測できるのですが、予想通りの展開に恐れ戦かずにはいられません。 しかし、救いは思ったほど後味が悪くなかった事でしょうか。 いずれにしても、私にとっては忘れがたい一篇となったのは間違いありません。 ではまた ^^ |
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【3233】 |
ドウコク! (2010年10月01日 22時34分) |
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これは 【3231】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >でも今の私に、ミステリ以上に難解な聖書を理解できるでしょうか。 いや、別に理解する必要は無い、と思います。 というか、アレは無理でしょう。 ただ、どんな話が出てくるのかだけでも知っておけば、欧米モノの文学の少しは役に立つ、という意味での予習です。 カインとアベル、放蕩息子、十戒、ヨハネの首を求めたサロメ、最後の晩餐etc、よく出てきますよね。 だから、本物の聖書も読まなくて良く、例えばあらすじだけでも分かるような本で、充分だと思います。 だいたい、本式の「新約聖書」では、イエスの生涯について同じ話(細部は違うが)を、4人の作者が書いているし、 (3人目くらいで、うすうす気づき、4人目では、「何で同じ話が4通りも出てくるねん。」と、私は少しムッとしました。) また、重要な教えは、「〜〜人への手紙」などでも、また出てきます。 他に、イエス死後の弟子たちの活動、また、「詩篇」や「ヨハネの黙示録」などもあって、これらは理解しにくいので。 最悪、少年少女向けでもいいのでは?(私の場合、「旧約聖書」と「古事記」は、これで済ませました。 本式はチンプンカンプンだし。) >それ程強烈なラストだったのであれば、一読の価値は十分ありそうですね。 「アイルランドの薔薇」、“強烈なラスト”というよりも、(以前に書きましたが)ミステリには珍しい、ホンワカ感を感じさせる、ですね。 筒井康隆氏、つづき。 >「俺」が窮地に陥れば陥るほど、読者は同情すると共に笑えるのは、まさしく筒井氏の底力を感じずにはおられません。 大阪人として持って生まれたサービス精神と、膨大な知性と教養の成せるワザだと思います。 ただし、「膨大な知性と教養」については、読む方にとってマイナス要因となることもあります。 つまり、「む、難しすぎて、よく分からん。」という作品もある、ということです。 どうやら筒井氏は、哲学(中でもカントやヘーゲル)・心理学(ユングやフロイト)・社会学(マックス・ウェーバー)などに精通しているようで、 そういうのが少しぐらいならイイけれど、大挙して出てくる作品もあり、そうなると、もうお手上げですね。 「正・反・合の弁証法的に言うと……」、「……これはリビドーで説明することができるだろう」 → 何のことか、分からんっちゅうねん。 そんな読者の感想も、ギャグにしている作品さえ、あったりするのですよ。 ともかく、深い一方で幅広く、且つ一筋縄ではいかない、作家だと思います。 |
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【3232】 |
ゴールデンゼウス (2010年09月30日 23時41分) |
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これは 【3230】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >『奇偶』なんかもなかなかマニアックで面白かったですよ。 >そうかと思えば、『垂里冴子のお見合いと推理』のような至って軽くて読みやすい連作などもあり、かなり幅広い作風で知られていますね。 その二つは読んでいなかったですね。 >こういった、特殊な設定を施したミステリの先駆けとなった作品のひとつかも知れませんね。 >その奇想天外な創造力は、その後の「キッド・ピストルズシリーズ」にも受け継がれていると思います。 なるほど、他にも西澤保彦氏もそうですね。「七回死んだ男」「人格転移症候群」なども、そういった意味ではかなり特異な設定になっていますね。 >そうですか、半村良氏は全く読んでいませんので、何とも言えませんが、影響を受けていたとしてもおかしくはないでしょうね。 >しかし、半村氏はSF一本の人ではないのですか? SFというより伝奇小説でしょうか。 しかし、私はもっとも好きな作家の一人です。 頭がいいのです。 文章、ストーリー、何をとっても素晴らしいですよ。 スケールもでかいし、この人の本を読んだ読後感は良かったの一言です。 まさに天職だなと思います。 >残念ながら、それは違います。 >ヒントは、お母さんが主人公の部屋にノックもせずに入ってきて、無視するように黙って朝食を置いていく辺りに顕著に表れています。 なるほど、実は二つ候補があったのですが、ではもう一つの方かな? 実は主人公は死んでいて、霊魂がそれに気付いていなかったのでは・・・? Z |
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【3231】 |
メルカトル (2010年09月30日 23時35分) |
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これは 【3229】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >でも、もし、いよいよとなったら、その前に、下準備として「新・旧約聖書」を予習しておくのを、お勧めします。 ありがとうございます。 でも今の私に、ミステリ以上に難解な聖書を理解できるでしょうか。 些か不安ではあります。 >「世にも奇妙な物語」でTV化されているとのことも含め、支持者は多いのかも。 『白いメリーさん』の中では、はっきり記憶に残っているのは『日の出通り・・・』だけです。 それだけ突出している、と言う訳ではなく、おそらく私の好みに合っていたのだと思います。 だから、私と同じ様に本作に共感した業界人もいたという事に、ちょっぴり嬉しくなったりしました。 >まだ、途中を忘れるまでには至りませんが、「アイルランドの薔薇」は、ラストだけでも私は、かなりの高得点を与えていますね。 それ程強烈なラストだったのであれば、一読の価値は十分ありそうですね。 頭に入れておきます。 >普通のサラリーマンである主人公「俺」が、どんどん困った状況に追い込まれていく、というのが結構、多かったと思います。 その中で、不条理劇が演じられるのですね。 これだけ読むと、それ程突飛な設定と言う訳でもなさそうですが、日常的な出来事をユーモアを交えながら劇的に描くのはかなりの手腕が必要となるように思います。 また、舞台が普通の会社であったり、家庭であったりするのは、主人公に感情移入しやすいという利点はありそうですね。 >会社では、変な上司や客のクレームのために、飲みに行くと、変な同僚や近くにいた酔漢のために、 >家庭では、難題を持ちかけてきた妻や子供のために、予想外の事態に陥り困ってしまう、という。(そこが笑える。) 「俺」が窮地に陥れば陥るほど、読者は同情する共に笑えるのは、まさしく筒井氏の底力を感じずにはおられません。 ではまた ^^ |
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【3230】 |
メルカトル (2010年09月30日 23時08分) |
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これは 【3228】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >メルカトルさんも読んでいたのですね^^ はい、単行本で読みましたよ。 山口雅也氏は、捻りの効いた風変わりな作品が多いですね。 『奇偶』なんかもなかなかマニアックで面白かったですよ。 そうかと思えば、『垂里冴子のお見合いと推理』のような至って軽くて読みやすい連作などもあり、かなり幅広い作風で知られていますね。 >やはりミステリも長い歴史の中で、あらゆる状況が出尽くした感があるので、現状打破の意味では一石を投じたのではないかと思っています。 こういった、特殊な設定を施したミステリの先駆けとなった作品のひとつかも知れませんね。 その奇想天外な創造力は、その後の「キッド・ピストルズシリーズ」にも受け継がれていると思います。 >これも解釈の仕方次第ですが、今までの常識的なミステリの枠組みというものから、まったく違った枠組みを提示したわけですから、最後に恣意的で穴のあるルールではないことを示すための説明だったのではないかと思っています。 なるほど、そういう見方も出来ますね。 確かに、この特異な設定において、ミステリとしての約束事を反故にしてはいない事を示したかったとも考えられますね。 >これもそうなのですが、「魔王」というタイトルから想像したのは、半村良の「魔王街」「魔女街」でした。 作家はそれぞれかなりの本を読んでいるので、必ず誰かの影響を受けていると思います。 そうですか、半村良氏は全く読んでいませんので、何とも言えませんが、影響を受けていたとしてもおかしくはないでしょうね。 しかし、半村氏はSF一本の人ではないのですか? >私は実は男の子だったのでしょうか? 残念ながら、それは違います。 ヒントは、お母さんが主人公の部屋にノックもせずに入ってきて、無視するように黙って朝食を置いていく辺りに顕著に表れています。 ではまた ^^ |
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