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【937】 | RE:翼ある闇 ドウコク! (2009年10月02日 22時03分) |
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メルカトルさん、ころころさん、こんばんは。 >なぜこんなに殺されているのに誰も逃げようとしないんだ 【935】 その通りですが……。 誰が言ったのか分かりませんが、私以上にリアリティのある突っ込みですね。 私のは、半分は冗談と受け取れる程度のものだ、と思いますが、これには、「お約束」 としか答えるほか無いでしょうね。 一応、「運命を受け入れている」 などの記述がありましたが、この突っ込みの前には、なす術もありませんね。 作者としては、「そんなこと気にする人は、この作品を読まなくてよい。」 としか、答えようがありません。 更に、「動機」 への突っ込みもありそうですが、私は、これは上手く処理されていると思います。 確かに、人を殺すには、一般の人の感覚なら脆弱な感じも受けますが、 “この人”の立場であれば、さもありなん、と納得できます。 だって、世界に一人しかいないですものね。 そんな人の胸中を推し量って理解するなど、どだい無理でしょうし、 ナンセンスだと思います。 “この人”なら、今鏡家の連続殺人を犯しても仕方が無いかなって、私は納得できます。 (もちろん殺人を容認するわけではないですが、ミステリとして論じた場合。) どう考えても、殺人の動機とはなり得ない、「『アリス・ミラー城』 殺人事件」 とは違う、と感じます。 あと、文庫版の作品紹介で、「島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎、三氏の圧倒的賛辞を受けた」 とありますが、前2名はいいとして、法月氏は意外でした。 まさか、「見立て殺人の内容」が関係しているとは思えませんが、 メルカトルさんがおっしゃる 「クイーンの正統的後継者」 たる氏が、こんな破天荒な作品を評価しておられたとは! まあ、作風と好みとは別モノ、なのかも知れませんが。 最後に、失礼にあたるとは思いますが、まさか、ころころさんが 「からふね屋」 をご存じとは思いませんでした。 これは、メルカトルさん向けのギャグだったのですが。 (京都をご存じのメルカトルさんなら、一度は入ったことがあるはず。 私はダッチ・コーヒーが好きでした。) さすがです。 お見それいたしました。 |
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【938】 |
メルカトル (2009年10月02日 23時07分) |
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これは 【937】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >私のは、半分は冗談と受け取れる程度のものだ、と思いますが、これには、「お約束」 としか答えるほか無いでしょうね。 まあそうでしょうね。 作者は別に人間を描こうとしたわけではないわけですし、そういった突っ込みはミステリを読む者として、してはいけない暗黙の了解なのかもしれません。 そんな事言い出したら実際きりがありませんからね。 この作品で一人でも「退場者」が出たら、それこそ興醒めするでしょうし、そちらのほうが約束が違うだろうとの意見が飛び交うかもしれません。 >作者としては、「そんなこと気にする人は、この作品を読まなくてよい。」 としか、答えようがありません。 要するにそういうことですね。 本来ミステリというものは、リアリティを追求する小説体系だとは私は思いませんし、逆にありえない設定でも許容されるのが、ミステリという小説としては異端の領域なのではないかと考えます。 >“この人”なら、今鏡家の連続殺人を犯しても仕方が無いかなって、私は納得できます。 同感です。 なにしろ犯人が「特別」な存在ですから、通常の動機とはかけ離れていて当然かと思います。 >まあ、作風と好みとは別モノ、なのかも知れませんが。 法月氏も密かに、自分もこんな作品を書いてみたかった、なんて思ったのかも知れませんね。 それとも自分にはどう考えても書けない作品だと、畏敬の念を抱いていたとか。 それは勘繰り過ぎですかね。 ではまた ^^ |
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