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【860】 | 東野作品 ドウコク! (2009年09月17日 22時22分) |
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メルカトルさん こんばんは。 東野圭吾氏の、「上手いのに、何だかなー」について、私の場合。 これは、メルカトルさんがご指摘の、「5.文章は上手いが、心に響いてこない」 が当たると思います。 小手先のテクニックが上手い、という意味では、ありません。 強いて言うなら、上手過ぎる、かな。 今回、「翼ある闇」を読み返していて、東野氏と比べて、新たに分かったことがありました。 「翼ある闇」、メルカトルさんは、「疵がある」 とおっしゃいましたが、私もそれは感じます。 (ただ、それは多分、私の感じている部分とは違うと思いますが。) 詳細は後日に譲るとして、今のところ、もう突っ込みっ放しです。 「ここは、おかしいやろ。」 「いや、そんなセリフ出てけーへんて。」 「この展開、これでいいのか?」 etc……。 でも、また、最後にガツーンとやられるでしょう。 その際、それまで感じていた“疵”も、逆にいとおしくなる筈です。 “疵”があるからこそ、心に深く刻み込まれるのではないか? そんな気がします。 プラスマイナスの振り幅が大きいほど、クセになってしまうのではないでしょうか。 その点、上手過ぎるが故に、欠点の感じにくい東野氏に惹きつけられない自分がいる、と感じました。 また、運び方が上手過ぎるが故に、逆にラストの印象が希薄になってしまうのかも。(それまでに唸り過ぎて。) 途中がどうであろうが、最後に 「だーい、ドンデーン、がえーし」 を感じられた方がいいと思います。 うーん、自分では、東野氏を誉めたつもりなのですが、 どうやら、誉めているのか貶しているのか、何だかよく分からない内容になってしまったようです。 |
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【863】 |
メルカトル (2009年09月17日 22時59分) |
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これは 【860】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >詳細は後日に譲るとして、今のところ、もう突っ込みっ放しです。 >「ここは、おかしいやろ。」 「いや、そんなセリフ出てけーへんて。」 「この展開、これでいいのか?」 etc……。 ドウコク!さんが『翼ある闇』を読まれていて、突っ込みを入れている様子が手に取るように分かりますね。 まあ、人それぞれ突っ込みどころは違って当然かもしれませんが、私はあまり細かい台詞などは気にしないほうですので、それ程とは思いませんでしたが、ドウコク!さんは細かいところまで注意深く読んでおられるようで感心致します。 >でも、また、最後にガツーンとやられるでしょう。 確かにあのトリックは・・・ それに読者にカタルシスを味あわせておいて、○○に突き落されるような脱力感。 私のような捻くれた読者にとっては堪えられません。 >その点、上手過ぎるが故に、欠点の感じにくい東野氏に惹きつけられない自分がいる、と感じました。 そつがない文章より、たまに隙を見せる文章のほうが魅力を感じる場合も多々ありますからね。 >また、運び方が上手過ぎるが故に、逆にラストの印象が希薄になってしまうのかも。(それまでに唸り過ぎて。) 最近東野氏の作品を読んでいないので、とにかく『容疑者Xの献身』を読んでみて、肌で感じたいと思います。 ではまた ^^ |
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