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【3054】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません メルカトル (2010年08月22日 23時11分) |
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ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >まあ、松茸自体が日本では特殊な食物になっていますから、親子でも場所を教えないとか、TVの撮影のは応じないとか、いろいろありますからかなり特定の形でしか供給されてないのも事実です。 それは理解できますし、もっともだと思いますが、それにしても時期がどうかなと素朴な疑問が湧いてきます。 この時期に松茸が収穫されるのは聞いた事がなかったものですから。 >それは又なんとも微妙な表現ですね。 途中までは本格派としての道程を踏んできて、最後に全然違ったところから犯人を持ってきたのでしょうか? 本格は本格でも、メタ構造を備えた本作は一話目こそ通常のミステリの様相を呈していますが、二話目からメタミステリの本領を発揮し始めます。 私がマトリョーシカを例に取ったのは、第一話を第二話が飲み込み、更に第三話が一話、二話を丸ごと飲み込んでしまうという、多重構造にあります。 そして一話ごとに事件が起こるため、登場人物がどんどん減っていきます。 そうなると最後に残ったのは・・・みたいな展開になっており、当然犯人は限定されることになります。 ところが作家が指定する犯人は、メタミステリらしく、これまでに例を見ない犯人像となっています。 その犯人とは、登場人物の中にはいません、ではどこから現れるのか、それはネタバレになりますのでここでは書けませんが。 >この人の本は読んだことないけど、まだ若い作家ですよね。 直木賞の候補になりませんでしたか? 2004年、『真夜中の五分前』でノミネートされていますね。 さて、『MISSING』、本日は第二話「祈灯」。 主人公の「僕」は妹真由子に、彼女の大学の友達、ニックネーム「幽霊ちゃん」を紹介される。 彼女は幼い頃に妹を事故で失っており、そのショックで自らが妹と思い込もうとし、妹の名前を名乗っていた。 彼女の家族もそれを承知しており、黙認していた。 しかし、実はその事故には複雑な事情が隠されていて、「幽霊ちゃん」が妹の名前を名乗るのにはある重大な理由があった・・・。 といったストーリーで、これはちょっと切ないミステリ+ホラーといった感じでしょうか。 ではまた ^^ |
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【3056】 |
ゴールデンゼウス (2010年08月23日 00時19分) |
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これは 【3054】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >それは理解できますし、もっともだと思いますが、それにしても時期がどうかなと素朴な疑問が湧いてきます。 >この時期に松茸が収穫されるのは聞いた事がなかったものですから。 あります。 単にご存知ないだけかと・・・ >私がマトリョーシカを例に取ったのは、第一話を第二話が飲み込み、更に第三話が一話、二話を丸ごと飲み込んでしまうという、多重構造にあります。 >そして一話ごとに事件が起こるため、登場人物がどんどん減っていきます。 ふ〜ん、登場人物の中にいない犯人ですか・・・ なるほど、それだと人によっては怒る人がいるのもわかりますね。 でも読んでみたい感じはします。 いつになるかわかりませんが、これもチャレンジしてみます。 >さて、『MISSING』、本日は第二話「祈灯」。 >といったストーリーで、これはちょっと切ないミステリ+ホラーといった感じでしょうか。 なんとなく想像できないわけでもないですが、幼児期特有の兄弟に対する嫉妬のようなものでしょうか。 さて私の神狩り2ですが、まさに難敵です。 この本はある種、流し読みがまったく出来ません。 文章に遊びがないというか、一行一行がきっちり意味を持っているので、一気に読むことができません。 いま少し時間がかかりそうです。 Z |
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