返信元の記事 | |||
【2530】 | RE:死体を買う男 メルカトル (2010年05月16日 23時23分) |
||
ドウコク!さん、こんばんは。 >それを赤裸々に吐露した井上氏を、賛美したいです。 なかなか出来ない事でしょうね、ある意味衝撃の告白といっても過言ではないかもしれません。 それだけ、徳山氏に対する友情や、相棒としての仲間意識、絆が強かったのでしょう。 だからこそ、解散する事への憤懣やるかたない思いを込めて、本作を書き下ろしたのだと思いますね。 >確かに、両作品とも良かった、と読後に感じた記憶があります。 でもですね、実は内容をほとんど忘れているのですよ。 私もかなり忘れてしまっています。 『99%の誘拐』は、当時としては最先端の技術を駆使しての誘拐方法に感心した記憶があります。 『クラインの壷』はSF的志向が高い作品だった事くらいしか覚えていません。 でも面白かったのは間違いないですが。 >作中に、江戸川乱歩風の作品が出てくる、とのことで、とても期待したのですが。 私も全く同じ期待を抱き、さらに同じ様に期待を裏切られました。 「作中作」という私好みの構成をとっているのに、作品全体で見ると、今ひとつの印象は拭えませんでした。 > ウィキペディアで調べましたが、そんな作品は、無かったようです。 無いですね、あり得ませんよ。 もしそんな未発表の作品が発見されたら、それこそ大騒ぎになっていたはずですからね。 > 展開は江戸川乱歩作品っぽいのですが、真相がヒネリ過ぎで、私にはよく分かりませんでした。 私にとっても少々残念な作品でした。 構成の妙は感じられるものの、内容がやや希薄な気がして・・・ トリック的にもそれ程新味はなかった気がしました。 ではまた ^^ |
■ 9,999件の投稿があります。 |
【2531】 |
ドウコク! (2010年05月17日 22時09分) |
||
これは 【2530】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >『99%の誘拐』は、当時としては最先端の技術を駆使しての誘拐方法に感心した記憶があります。 > >『クラインの壷』はSF的志向が高い作品だった事くらいしか覚えていません。 両作品とも、名義は「岡嶋二人」ですが、実質は井上氏一人での執筆だったようです。 奇しくも両作品への評価は、私もメルカトルさんも「悪くはないが印象に残っていない」なのですが、これは作品の質というよりも、 「好み」が影響しているのでしょうね。 その井上氏、新作を発表していないとのこと。 従って、世間では新作が待ち望まれることでしょうね。 さて、歌野晶午「死体を買う男」。 >もしそんな未発表の作品が発見されたら、それこそ大騒ぎになっていたはずですからね。 いえ、これはですね、「死体を“買って”もいない」のに、何故そんなタイトルにしたのかが、私には純粋に分からない、という意味なのです。 (詳述するとネタバレになりそうなので、この辺で止めますが。) 作中の章に、「屋根裏の散歩者」、「白髪鬼」、「大暗室」など、乱歩作品を当てて、内容をそれに無理やり合わせているところがありますが、 まあ、これはニヤリとできます。 また、作中作の「白骨鬼」も、それこそ内容から大きくズレたタイトルです。 白骨が出てくることは、出てくるのですが。 でも、これも乱歩的な趣を持っているし(多分、「白髪鬼」からの連想でしょう)、作中作ということで、許容範囲でしょう。 ですが、メインタイトルとなると、話は別です。 どうでしょう、もう一度、お尋ねします。 メルカトルさんのお考えをお聞かせ下さい。 このタイトルは、あくまで「乱歩風」ということだけで付けられたのか(=作者の感性)、あるいは元ネタがあって、それをモジッたものなのか? (もしかしたら、萩原朔太郎の方に、元ネタがあるのかも知れませんが。) 元ネタという意味では、乱歩というよりは、横溝正史の方にこれと似たような感じの作品があったようにも、思えます。 長くなりました。 とにかく、読後まず初めに感じた感想がこれだったもので、ついついこだわってしまいました。 (というか、正直、タイトルに惹かれ購入したのに、内容は違うやん、という不満がある、ということです。) |
|||
この投稿に対する 返信を見る (1件) |
© P-WORLD