返信元の記事 | |||
【1564】 | RE:月の扉 ドウコク! (2010年02月01日 22時07分) |
||
メルカトルさん、こんばんは。 >それは『扉は閉ざされたまま』で私が感じた「くどさ」と共通するものかもしれませんね。 >世間的な高評価とは裏腹に、ミステリの読み手としてはやや物足りなさを感じてしまう、といったところでしょうか。 「物足りなさ」とは、また少し違うと思います。 私が感じる難点は、どちらかというと、「くどさ」の方でしょうね。 「扉は閉ざされたまま」を読んでいませんので、断言はできませんが、その感じ、何となく分かるような気がします。 「セリヌンティウスの舟」などは、まさにこれの典型で、結局、途中をほとんど読み流した状態だったので、 (「その推理はどうせ違うのだろ? 早く否定して、先に進んで。」と途中からずっと思っていました。) 結末も含め、実は内容をよく覚えていません。 「月の扉」はそこまではヒドくありません。 まぁ、我慢できますね。 でも、「我慢」という言葉を使うこと自体、やはりマイナス要因だと思います。 あと、「物足りなさ」については、また別の意味であると思いますね。 もう少し上手く伏線を張れたのではないか、と。 >この物語をどう展開すれば、切ないストーリーになるのか想像出来ませんが、 これはあまり詳しくは書けないのですが、少しだけ。 やはり、ハイジャック犯に関してです。 と、まぁ、ホメてるのかケナシているのか、何だかよく分からない内容になってしまいましたが、 ハイジャック犯の過去を軸に、ハイジャック犯 vs 座間味くん、ハイジャック犯 vs 警察の対決は、上手く描かれていると思います。 私としては、機会があれば、「アイルランドの薔薇」の後に再読してみたいですね。 長くなりましたので(私も石持氏なみにくどかったかも)、「ゴッドファーザー」は明日に。 |
■ 9,999件の投稿があります。 |
【1566】 |
メルカトル (2010年02月01日 22時54分) |
||
これは 【1564】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 >(「その推理はどうせ違うのだろ? 早く否定して、先に進んで。」と途中からずっと思っていました。) あー、これは駄目ですね。 例えばアンチミステリの推理合戦で、登場人物が組み立てる推理を悉く否定されていく展開ならば、言わばお約束として許されるのでしょうが、アンチでもないのに伏線にもならない推理をだらだら披露されても退屈なだけですね。 まあ、過程としての推理に信憑性があればまだ許せるのでしょうが、この段階で余計な推理を持ってこられてもなあっていう気にさせてしまっては興醒めです。 >「月の扉」はそこまではヒドくありません。 まぁ、我慢できますね。 >でも、「我慢」という言葉を使うこと自体、やはりマイナス要因だと思います。 読者に我慢を強いるのは、作家としては最もしてはならないことの一つでしょうね。 このケースではそこまで酷くは無い様なので、許容範囲内でしょうか。 >やはり、ハイジャック犯に関してです。 何やらやむに止まれぬ訳がありそうですね。 それを明かしてしまっては、ネタバレとなるようですので、読んでからのお楽しみという事にしておきましょう。 ドウコク!さんが再読してみたいと言われるのであれば、それだけけの魅力は備えた作品だという事でしょうから、今後の候補として頭の中に入れておきたいと思います。 ではまた ^^ |
|||
© P-WORLD